紙本墨書細字法華経八巻
しほんぼくしょさいじほけきょうはっかん
岩国市
国
重要文化財
平安時代
所在地 吉川史料館(岩国市)
時 代 平安時代
本書は唐代の細字経の写本で、作者は弘法大師と伝えられているが確証はなく、平安時代初期の名家の筆になるものであろう。
本書は、もと仁和寺の寺宝であったものが吉川元長に譲られたもので、譲渡の添状がある。吉川元長は元春の子で、文学、仏典に通じていた。
この書は中国唐の時代の細字のお経の写本で、作者は平安時代初期の書の達人の筆になるものとおもわれます。
この書は、もとは京都・仁和寺の寺の宝であったものを、吉川元長にゆずられたもので、その際のゆずり渡し状もついてます。吉川元長は元春の子で、文学や仏教に対する知識も豊富な人物でした。
紙本墨書細字法華経八巻
附 仁和寺任助法親王御譲状(天正十二年六月廿一日) 一通
重要文化財(書跡)
昭和16年7月3日 (文部省告示 第722号) 国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財
吉川史料館(岩国市横山2-7-3)
財団法人吉川報效会
平安時代
一帖
紙本墨書、折本装(80折、1面12行、各行17字2段書)
料紙は茶色斐紙を用い、全罫を施す。
縦23.3cm、横8.8cm
[御譲状]
高祖大師御筆法華経一部雖為代々相伝之候当門下彌論伽玄旨執心可為肝要者成
天正十二年六月二十一日 仁和(花押)
吉川治部少輔とのへ
料紙は上手茶色斐紙を用い、全罫を施してその中に端書している。巻頭に種字を書き、また巻末、巻第8の奥題に次で大日真言を書き加え、見返しには紺紙に金泥絵を描き、表紙及び帙は金銀泥絵切箔等の荘厳を施してあるが、これらはすべて後世の補修である。本文の筆者は弘法大師と伝えられているが、明証がある訳でなく、平安初期の名家の筆になるものであろう。唐代の細字経は御物にあるほか他にも存するが、平安期のものはほとんど見られない。
この一帖はもと仁和寺の寺宝であったものを、吉川元長に下賜せられたもので譲渡の添状が附せられている。
吉川元長は元春の子で好みて書を読み、仏籍に通じていたという。
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