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文化財の概要

文化財名称

吉川家文書

文化財名称(よみがな)

きっかわけもんじょ

市町

岩国市

指定


区分

重要文化財

一般向け説明

 吉川家文書は、岩国藩主吉川家に伝わる古文書で、鎌倉時代初期の1200年(正治2)から江戸時代初期までの2393点がある。
 吉川家は、もと駿河国入江荘の住人で、鎌倉時代に播磨国福井荘から安芸国大朝荘に移り、地頭となった。南北朝時代の戦乱期には国人領主として発展した。室町時代の終わり、毛利元就の次男元春が養子に入って以後は、毛利一族として活躍した。
 本文書は、こうした吉川家の歴史を反映したもので、鎌倉、南北朝、室町時代の文書は関東御家人や国人領主の動きを伝えたものが多い。戦国・桃山時代のものは毛利氏の中国攻略、大内氏、大友氏との外交、朝鮮出兵などの文書が多い。

小学生向け説明

  吉川家文書は、岩国藩主吉川家に伝わった文書で、鎌倉時代初期の1200年から江戸時代初期(17世紀)の2393点があります。
 吉川家は、もと駿河国(するがのくに=静岡県)に領地があり、鎌倉時代に播磨国(はりまのくに=兵庫県)から安芸国(あきのくに=広島県)の地頭となりました。室町時代の終わりに、毛利元就の次男・元春が養子に入って以後は、毛利一族として活躍しました。
 この文書は、こうした吉川家の歴史を物語る資料で、地頭から戦国武将への発展の様子がわかります。毛利家文書と並ぶ戦国大名文書としての価値が高いものです。
 この資料は、吉川史料館(岩国市)にあります。

文化財要録

要録名称

吉川家文書 

指定区分・種類

重要文化財(書跡)

指定年月日

昭和49年6月8日 (文部省告示 第97号) 書第2298号

所在地

吉川史料館(岩国市横山2-7-3)

所有者

財団法人吉川報效会

制作等の年代又は時代

鎌倉時代~江戸時代

目録

第一巻~第八巻 吉川家什書抜萃
第九巻~第十巻 〃 三家親睦
第十一巻 藤家吉川正統叙目第一 凡六代
第十二巻 〃 第二 經信公・之經公
第十三巻 〃 第三 經基公之一
第十四巻 〃 第四 經基公之二
第十五巻 〃 第五 国經公・興經公・元經公
第十六巻 〃 第六 元春公之一
第十七巻 〃 第七 元春公之二
第十八巻 〃 第八 元春公之三
第十九巻 〃 第九
第二十巻 〃 第十 元長公
第二十一巻 〃 第十一 廣家公之一
第二十二巻 〃 第十二 廣家公之二
第二十三巻 〃 第十三 廣家公之三
第二十四巻 〃 第十四 廣家公之四
第二十五巻 〃 第十五 廣家公之五
第二十六巻 〃 第十六 廣家公之六
第二十七巻 〃 第十七 廣家公之七
第二十八巻 〃 第十八 廣家公之八
第二十九巻 〃 第十九 廣家公之九
第三十巻 〃 第二十 廣家公之十
第三十一巻 藤家吉川正統叙目追加 元春公・元長公・廣家公・興經公
第三十二巻 藤家吉川庶流篇目一
第三十三巻 〃 系図載分終二
第三十四巻 〃 系図不載分 全
第三十五巻 藤家吉川庶流永安篇目 全
第三十六巻 藤家吉川庶流宮庄篇目 全
第三十七巻 従元就公輝元公對元春公隆景公書状 并元就公結遺書之案 全
第三十八巻 従輝元公對元長公廣家公此外御親戚中書状 全
第三十九巻 元春公・元長公・廣家公・元棟公之書状 全
第四十巻 元春公・元長公・元棟公之書状 全
第四十一巻 對元就公輝元公隆景公諸家之状 全
第四十二巻 文久追加 七巻之内一 
第四十三巻 〃 七巻の内二
第四十四巻 文久追加 七巻之内三
第四十五巻 〃 七巻之内四
第四十六巻 〃 七巻之内五
第四十七巻 〃 七巻之内六
第四十八巻 〃 七巻之内七
第四十九巻 宗家古文書 一 元就公・輝元公
第五十巻 宗家文書 二 輝元公・二之丸様
第五十一巻 〃 三 二之丸様・輝元公短冊・秀就公
第五十二巻 吉川家文書 一 經基公・元春公・元長公・廣家公・廣正公
第五十三巻 〃 二
第五十四巻 〃 三 廣正公
第五十五巻 〃 四 高玄夫人・廣嘉公・廣紀公
第五十六巻 〃 明治拾装
第五十七巻 判鑑 完
第五十八巻 元和三年卯月廿四日吉川廣家功臣人数帳
第五十九巻 元和三年卯月廿六日吉川廣家自筆申渡箇篠書
第六十巻 天正十六年八月十日里村紹巴筆夢想連歌
第六十一巻 藤原姓吉河系図
第六十二巻 (年月日未詳)吉川廣家自筆書状
第六十三巻 (年未詳)五月八日吉川廣家自筆獻立覚書
第六十四巻 慶長貳暦林鐘吉日吉川廣家杵築大社奉納願文案
第六十五巻 元和三年五月三日吉川廣家自筆家訓
第六十六巻 元和三年五月三日吉川廣家訓并毛利宗瑞輝元仰渡箇条書寫
第六十七巻 (年未詳)霜月朔日毛利元就書状元春充及び(年月日未詳)毛利元就書状元春充
第六十八巻 (年月日未詳)吉川元長二大字「以徴」
第六十九巻~第八十一巻 西禅永興両寺旧蔵文書
第八十二巻 (年未詳)五月九日吉川如券廣家自筆書状永興充
第八十三巻 (年未詳)三月二十四日吉川如兼廣家自筆書状西堂充
第八十四巻 (年未詳)正月九日吉川如兼廣家自筆書状
第八十五巻 宮庄家舊蔵文書 毛利輝元・小早川隆景・吉川元春其他諸公書簡
第八十六巻 〃 端裏「吉川元春書簡」
第八十七巻 〃 吉川廣家公書簡
第八十八巻 二宮恒夫什書 国經公・元經公・興經公・元就公・元春公・元長公・廣家公
第八十九巻 〃 興經公・元春公・廣家公
第九十巻 〃 廣家公
第九十一巻 〃 廣家公・廣正公
第九十二巻 〃 廣正公
第九十三巻 〃 彦次郎公其他書翰
第九十四巻 二宮佐渡覚書 二宮家舊蔵文書之内
第九十五巻~第九十七巻 祖式荘太郎什書 熊谷信より献納
第九十八巻 廣家公御書其他吉川家什書 河上久左衛門より買上御判物
第九十九巻 元就公其外様御書吉川家什書 諸家より買上之御判物
第百巻 (年未詳)八月十七日毛利元就自筆書状元春充
第百一巻 石見吉川家文書 藤原吉川什書

員数

八六巻
七幅
五帖
一面
二通
一冊

地図

画像

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