周防国一宮造替神殿宝物等目録
すおうのくにいちのみやぞうたいしんでんほうもつとうもくろく
防府市
国
重要文化財
鎌倉時代
東大寺再建に尽力した俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)が、1195年(建久6)、再建成就のお礼として玉祖(たまのおや)神社の神殿の造り替えを行った。「周防国一宮造替神殿宝物等目録」は、このとき造り替えられた社殿ほかの建物や宝物などの目録である。玉祖神社は、周防国一宮として、延喜式(平安初期の制度などのことを漢文で記した書きもの)の神名帳(じんみょうちょう)にも見られる由緒ある神社。
附けたりの「建武二年九月日周防国一宮玉祖社造替目録」は、1335年(建武2)の造り替えに関する目録である。また「文明十一年十二月八日周防国一宮玉祖社御神用米在所注文」は社領の所在と面積を記した書状で、大内政弘の裏書きがある。この二通の附属文書は、玉祖神社が周防国の一宮として重源以来その規模を持ち続けていた様子を伝えるものとして注目される。
鎌倉時代の1195年、周防国から得られる資金と材木などをつかって、無事に東大寺を建てなおすことができた俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)は、その御礼に、玉祖神社の神殿をつくり替えました。「周防国一宮造替神殿宝物等目録」は、このときつくりかえられた建物や宝物などの目録(もくろく=どのようなものがあるのか書いた、内容の一覧表)です。玉祖神社は、ひじょうに古くからあり、昔から周防一宮神社として敬われてきました。
周防国一宮造替神殿宝物等目録
建久六年九月廿八日重源加判
附 建武二年九月日周防国一宮玉祖社造替目録(大内弘幸加判)一巻
文明十一年十二月八日周防国一宮玉祖社御神用米在所注文(大内政弘加判) 一巻
重要文化財(古文書)
昭和51年6月5日 (文部省告示 第106号) 文第17号
防府市大字大崎1690
宗教法人 玉祖神社
鎌倉時代 建久6年(1195)
一巻
重源等筆
紙本墨書、巻子装
/造替神殿宝物等目録/建武二年造替目録/御神用米在所注文/
縦/33.7cm/32.2cm/32.2cm/
全長/220.0cm/128.0cm/93.0cm/
紙数/4紙/3紙/2紙/
[第一紙々背]
募日別御供所令奉免
新田拾町也始自御遷宮日
及未来際無退轉為國
衙与社家之營可奉備
状如件
建久六年九月廿八日
大和尚(花押)
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