有柄細形銅剣
ゆうへいほそがたどうけん
長門市
国
重要文化財
弥生時代
長門市油谷王屋敷(向津具)遺跡から出土した弥生時代中期(紀元前2~1世紀)の細形銅剣。青銅製で長さは43.9㎝。先端の鋒(きっさき)と把頭飾(つかがしらかざり)の一部は欠けて7個体に折れている。
この銅剣は、把(つか)と剣身を同時に鋳造し、把頭(つかがしら)に触角形の突起がついているのが大きな特色である。これと同じタイプのものが佐賀県の吉野ケ里遺跡や長崎県対馬などで発見されている。弥生時代の青銅製武器の製造方法や青銅製武器を死者と共に埋葬するならわしを知る上で重要なものである。
長門市油谷の王屋敷(向津具)遺跡からこの銅剣が見つかりました。今から約2000年前の弥生時代の細形銅剣で長さは44.1㎝で、7つに折れています。
この銅剣は、把(つか)と剣身を同時に鋳造し、把頭(つかがしら)に触角形の突起がついているのが大きな特色です。これと同じタイプのものが佐賀県の吉野ケ里遺跡や長崎県対馬などで発見されています。
有柄細形銅剣
山口県大津郡油谷町字本郷出土
重要文化財(考古資料)
昭和31年6月28日 (文化財保護委員会告示 第29号) 考第160号
弥生時代
一口
剣身・・把頭飾を1鋳にした細形の銅剣である。
剣身には中央よりやや下寄刃部に刳方があり、それより下は幅を増している。背は、刃に刳方のある部分から上にのみ、稜を作って鎬を作り、かつその部分には刳方に応じて節状の凸帯を作っている。鋒先と刃の部分に欠損があり、なお身の上半で折れている。は割合に大きく作られ、上部では身の幅よりやや狭いが、下部にてはやや幅を増している。鍔は杏仁形で分厚く、把は長鼓胴形であり、下部で折損している。把と把頭飾の間には、柳葉形をなす鍔様のものを作り出している。把頭飾は長楕円形の枕形の左右に方形の突起をつけ、その中央からこれと直角に四側を山形に造り出した方柱状の鈕様飾を立てている。その頂部に近く、横に一線を鋳表わしてあるが、その先は出土後たたき潰されているため、笠形の飾などが付されていたか否か明らかでない。
全長43.9m
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