木造聖観音立像
もくぞうしょうかんのんりゅうぞう
萩市
国
重要文化財
平安時代
萩市南明寺(なんみょうじ)に安置されている。ヒノキ材の一木造りで、ひじや天衣(てんね)などは別材をはぎつけている。像高は153.5cm。左手につぼみの蓮華(れんげ)を持ち、右手を下に垂らしている姿である。頭上の宝冠は失われている。顔の肉づきなどは豊かでまたきびしい趣がある。肩の張りも力づよく、平安初期の手法が残っているが、すらりと伸びた体躯、軽やかな衣のあつかい、衣紋の浅い彫り方などから見て、平安時代後期、12世紀の作と思われる。台座の裏に寛永20年(1643)京都の仏師が修理をしたという墨書がある。
これはヒノキに彫ってつくられた仏像です。
像の高さは154cmです。
彫り方から、平安時代の後半につくられたものとおもわれます。
台座の裏に、江戸時代の1643年に京都で修理されたことが墨で書かれてあります。
木造聖観音立像
重要文化財(彫刻)
明治35年7月31日(内務省告示 第55号)国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財
萩市大字椿字沖原626
宗教法人 南明寺
平安時代後期
一躯
〔本躰〕
桧材、一木造、彩色、左手肘及び手首にて矧ぎつけ、右手手首にて矧付け、両足首附根にて矧ぎづけ、天衣膝前中央に矧木し、左右両側へ垂下し、天衣手首にて矧付け。
〔台座〕
岩座、桧材、一木造、彩色。
〔光背〕
輪後光、桧材、寄木造、彩色。
像高 153.5㎝
髪際下 138.0㎝
頭長 30.5㎝
面長 13.8㎝
面幅 14.2㎝
面奥 18.2㎝
肩張 33.1㎝
肘張 44.7㎝
胸厚 18.6㎝
腹厚 24.9㎝
腰張 29.0㎝
腰厚 28.8㎝
裾張 30.5㎝
観音には、七観音、或は法華経普門品の変相として、三十三応身などさまざまの変形がある。これらは中国人が、自己の観音に対する熱烈なる信仰の上に、自ら感得したところを、ありのままに図絵したものである。それら変形に対して、変化しない本来の姿のものを、通常聖観音と称している。
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