木造千手観音立像
もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう
萩市
国
重要文化財
平安時代
萩市南明寺(なんみょうじ)に安置されている。ヒノキ材の一木造りで、ひじや足先、天衣(てんね)は別材をはぎつけている。頭上に十一面を植えつけ、脇手(わきて)は背面に取り付けている。像高は109.4cm。手は42手で左右第一手は合掌、第二手は前でかさねて宝鉢(ほうはち)をとる形であるが、宝鉢は失われている。脇手の持物はほとんど欠失している。面相はしっかりした趣があり、平安時代の古風が見えるが、像全体は軽快に仕上げられている。衣紋の彫りは浅く、平安時代後期、12世紀の作かと考えられている。同じ南明寺にある聖観音(しょうかんのん)ほどの量感はないが、作は同時代のものであろう。
これはヒノキの材木を彫ってつくられた仏像です。
頭に十一もの面と、42本もの手があります。
この仏像の高さは109㎝です。
平安時代につくられたものとおもわれ、同じ南明寺にある聖観音(しょうかんのん)と同じ時代のものとおもわれます。
木造千手観音立像
重要文化財(彫刻)
明治35年7月31日(内務省告示 第55号)
萩市大字椿字沖原626
宗教法人 南明寺
平安時代後期
一躯
〔本躰〕
桧材、一木造、彩色、頭上十一面植付け、面部左半面矧付け、真手臂及び手首にて矧ぐ、宝鉢手及び両脇手は肩にて胴に接合し、各臂にて矧付け、右腰下縦に矧木あり、両足首付根にて矧ぐ、両側に垂下せし天衣は真手臂に取りつく。
〔台座〕
岩座、桧材、一木造、彩色。
〔光背〕
後補、桧材、寄木造、彩色。
像高 109.4㎝
髪際下 94.2㎝
頭長 25.4㎝
面長 10.2㎝
面幅 9.9㎝
面奥 13.2㎝
肩張 25.4㎝
肘張 28.9㎝
胸厚 13.6㎝
腹厚 16.3㎝
腰張 21.7㎝
腰厚 17.5㎝
裾張 19.3㎝
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