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文化財の概要

文化財名称

金銅如意輪観音菩薩半跏像

文化財名称(よみがな)

こんどうにょいりんかんのんぼさつはんかぞう

市町

下松市

指定


区分

有形文化財

時代

白鳳時代

一般向け説明

 像高は19.5cm。小鋳銅仏である。頭上に三面飾の宝冠をいただき、垂髪を両肩に垂らしている。上半身裸体で、下方に裳をつけている。右手は曲げて指先を右頬に当てる。左手は左ひざ上に手の平を下にしておく。左足は足首を左股の下におき、左足はひざから下を垂下して坐っている。頭はややうつむきかげんにして、心もち左にかたむけている。このような菩薩の姿を半跏思惟像(はんかしいぞう)という。台座はほぼ方形で、掛け布を垂れる裳懸座(もかけざ)の形をとっている。この制作年代は7世紀後半白鳳時代と推定される。

小学生向け説明

 この仏像は、下松市の日天寺にあります。
 仏像の高さは20cmです。
 銅でできています。
 このような菩薩の姿を、半跏思惟像(はんかしゆいぞう)といいます。
 つくられたのは、いまから1300年以上前の、7世紀とおもわれます。

文化財要録

要録名称

金銅如意輪観音菩薩半跏像

指定区分・種類

彫刻

指定年月日

昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)

所在地

下松市大字末武上917番地

所有者

宗教法人 日天寺

制作等の年代又は時代

白鳳時代

員数

一躯

品質及び形状

鋳銅

寸法又は法量

総高 19.5㎝
頂上~顎 5.1㎝
髪際~顎 3.0㎝
面幅 2.6㎝
耳張 ー㎝
面奥 3.8㎝
臂張 6.7㎝
膝張 9.2㎝
膝高 2.0㎝
膝奥 6.6㎝ 
台座総高 4.3㎝

参考情報

 日天寺は、旧久米村の日面寺と旧末武中村の受天寺が合併改号したもので、この菩薩像は旧日面寺伝来のものと考えられる。 
 「宝暦三年葵酉五月十日日面寺住職徹性得髄記」するところの日尾山日面禅寺観音堂上棟口碑縁起に「如意輪観世音菩薩者閻浮檀金七体之尊像内壱体者木造也伝曰昔日 聖武帝憶念於大士不可思議之妙智力而日夜珍敬尊重之霊仏也」とあり、上記の中の一体と思われる。なお、同寺には、焼体となったほぼ同じ大きさの鋳銅菩薩像一体が別に保存されている。

地図

画像

金銅如意輪観音菩薩半跏像 関連画像001