木造阿弥陀如来立像
もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
防府市
県
有形文化財
鎌倉時代
防府市国分寺に蔵されている。ヒノキ材の寄木造りで、像高96.7cm。玉眼で、白毫(びゃくごう)は水晶を入れている。右手はまげて手の平を前にし、左手は垂下して手の平を前にし、両手とも第一指第二指の指先を接して上品下生(じょうぼんげしょう)の手印をつくっている。面相および衣紋のすべてが写実味豊かで、全体の釣り合いがよい。鎌倉時代の典型的な阿弥陀如来の立像である。肉身部は漆箔、納衣は金泥に截金(きりかね)彩色を施している。光背は後補であるが、周囲に光明を放つ形の輪光背(わこうはい)である。この像はもと国分寺の末寺安楽寺の本尊であったが、明治になって廃寺となったため、国分寺に引き取られたものという。
防府市の国分寺にあります。
ヒノキの材を彫ってつくった寄木造りの仏像です。
仏像の高さは97cm、鎌倉時代につくられたとおもわれます。
この仏像はもともと国分寺の末寺である安楽寺の本尊(ほんぞん)でしたが、明治時代にはいって安楽寺が廃寺となったために国分寺に引き取られました。
木造阿弥陀如来立像
彫刻
昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)
防府市国分寺町
宗教法人 国分寺
鎌倉時代
一躯
(寺伝によると安阿弥快慶)
桧材寄木造 (内刳)
通形如来の立像であって、螺髪彫出。白毫(水晶)、肉髻(木製)、玉眼嵌入。耳朶環。法衣を着け、右手屈臂。掌を前にして5指を垂れ、第1、2指を捻ず。蓮肉上に直立す。
肉身漆箔、法衣金泥、截金彩色、頭部は両耳後より前後2枚矧にして内刳、差首、躰部は大略前後2枚矧、両臂矧付、両袖別矧、両手首矧付、両足先矧付、足は別矧。光背(後補)輪光背にして周囲に光明を放つ。後頭部に鎹2個を付けこれに取付ける。総て後補。
台座(後補)、蓮肉部は後補のものであるが、敷茄子以下は更に後世のもので底部に墨書銘あり。
像高 96.7㎝
頂上~顎 16.8㎝
髪際~顎 10.5㎝
面幅 10.5㎝
面奥 13.6㎝
耳張 13.3㎝
臂張 33.3㎝
裾張 22.1㎝
足先張 14.2㎝
光背輪光線 26.7㎝
台座総高 35.8㎝
台座の底部に下記の墨書銘文あり。
寛永二十年末 都大佛師 朝臣
阿弥陀基座往持沙門英照 五月吉辰日 治郎々
式□(部)□(花押)
寺伝によれば、もと末寺国衙の安楽寺本尊であったが、明治4年廃寺となった際本寺に引取ったものという。
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