木造薬師如来坐像
もくぞうやくしにょらいざぞう
宇部市
県
有形文化財
鎌倉時代
宇部市宮尾八幡宮管理の仏像である。現在は旧薬師堂跡に収蔵庫が建てられていて、そこに安置されている。クス材の一木造りで、像高は89cm。右手は曲げて手の平を前にし、五指を開き、左手は左ひざの上にのせて薬壷を持つ通形の薬師如来坐像である。背板の内側に墨書の銘文があり、それによると元亨4年(1324)に、この像が万倉別府の寺の本尊として造立されたということがわかる。最近の修理で、失欠していた指先や薬壷などが補われたのをはじめ台座も修補された。
宇部市にある宮尾八幡宮が管理している仏像です。
現在は旧薬師堂跡に収蔵庫が建てられていて、そこに安置されています。
クス材の一木造りで、像の高さは89cm。
背板の内側に墨で書かれた文字があり、それによると1324年の12月8日に、この像が万倉別府の寺の本尊として、この地の仏師(ぶっし=仏像をおもにつくる職人のこと)がつくったとされています。つくられた年とこの地方でつくられたということが明らかであるということは、貴重なことです。
木造薬師如来坐像
彫刻
昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)
宇部市大字西万倉字宮尾1816番地2
鎌倉時代末期
一躯
樟材一木造
像高 89㎝
面幅 17㎝
面長 20㎝
耳張 23㎝
肩張 50㎝
膝長 80㎝
膝奥行 63㎝
台座総高 77㎝
背板内側に
「奉造立供養薬師琉理光如来万倉別府佛□寺本尊信心大施主現當二世故也佛子□圓敬白、于時元亨二二ニ季甲子十二月八日造立之、元ハ貴飯山住人今府中別府此坊中」
の墨書銘があり、背板外側に延宝六年(1678)の修理銘がある。
宗教法人 宮尾八幡宮(昭和42年1月17日山口県教育委員会告示 第4号)
元宮尾八幡宮境内鎮座摂社並に諸堂の内の薬師堂に安置されていたのを、明治3年の頃神佛分離の沙汰に従い、宮尾八幡宮関係氏子の協定により宮尾部落辻の堂へ移転された。
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