太刀 銘為次(狐ケ崎)
たち めいためつぐ(きつねがさき)
岩国市
国
国宝
鎌倉時代
吉川家の家宝として伝えられてきた太刀。長さ78.8㎝で、腰反りが高く、地刃ともにしっかりしている。鎌倉時代の古青江派・為次の作。1200年(正治 2)、のちに鎌倉幕府2代将軍となる源頼家が、駿河国狐ケ崎(現在の静岡県清水市)で梶原一族を討伐した時、吉川友兼が身につけていた太刀であり、「狐ケ崎」という号(呼び名)が付いている。太刀拵(たちこしらえ)は、当時の武将の間で使用された様式の優れたものである。
長さ約79㎝の太刀で、鎌倉時代に為次(ためつぐ)という人が造りました。
1200年、源頼家(みなもとのよりいえ。鎌倉幕府を開いた源頼朝の長男)が駿河国(するがのくに。今の静岡県)の狐ケ崎というところで梶原一族を討ち滅ぼしました。そのとき、頼家に従っていた吉川友兼(きっかわともかね)がこの刀を身につけていました。そのため、この刀に「狐ケ崎」という呼び名がついて吉川家の家宝として伝えられてきました。
太刀 銘為次(狐ケ崎)
附 黒漆太刀拵
国宝(工芸品)
昭和8年1月23日(文部省告示 第15号)
吉川史料館(岩国市横山2-7-3)
公益財団法人吉川報效会
鎌倉時代
一口
古青江派 為次
腰反り高く、平肉がよくついた地刃ともに健全な太刀である。鍛えは小板目肌、乱映り立つ。刃文は小乱に小丁子まじり、足・葉がはいり、小沸がつく。
長さ 78.8㎝
反り 3.4㎝
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