菊造腰刀 刀身 無銘 伝当麻
きくづくりこしがたな とうしん むめい でんたいま
防府市
国
国宝
鎌倉時代
長さ26.5㎝、鎬地(しのぎぢ=刀の棟と同じ厚さの部分)の先の厚みを落とした「鵜首造り(うのくびづくり)」で、反りの無い短刀。鎌倉時代末期の典型的な大和物で、無銘であるが当麻の作と伝えられている。当麻とは、現在の奈良県北葛城郡当麻を出身地とする刀工のことで、その祖は国行で、宝治年間(1247~49)または正応年間(1288~93)頃の人とされている。この一派には、国行のほかに俊行・友清・友綱・友長・有法師・有俊・信長などの刀工がいる。拵(こしらえ)は長さ30.8㎝、鐔(つば)が無く、柄と鞘が直に合う「合口造り」である。菊の意匠を主体としているので、「菊造り」と呼ばれている。
長さ約27㎝の反りの無い短刀です。鎌倉時代の終わりごろに大和国(やまとのくに。今の奈良県)で造られたもので、当麻の作と伝えられています。当麻とは奈良県北葛城郡当麻を出身地とする刀を造る人々の集団のことです。最初に始めたのは国行という人物で、宝治年間(1247~49)または、正応年間(1288~93)ころに活躍した人です。この刀は、柄(つか)と鞘(さや)に菊のデザインを主体とした飾りがついているので、「菊造り」と呼ばれています。
菊造腰刀 刀身無銘 伝当麻
国宝(工芸品)
昭和8年1月23日(文部省告示 第15号)
防府市多々良1-15-1
財団法人 防府毛利報公会
鎌倉時代末期
一口
鵜首造りで反りはなく、側肉は豊かで表裏に薙刀樋を彫り強剛な感があり、鎌倉末期の大和物と認められ、所伝当麻である。
拵は軍記物などによくみられる筒金入合口造りの腰刀で、柄、鞘ともに金梨地、柄には赤銅魚子地に枝菊を高肉彫にして所々銀を色絵にして筒金入り、同じ彫り模様の小柄、笄付である。目貫は後補のものであるが、そのほかはすべて同時代の繊細精巧な作柄で、室町初期を下らぬものといわれ、厳島神社の筒金入りの腰刀に劣らぬものである。
長さ 26.5㎝
反りなし
拵鞘長 30.8㎝
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