太刀 銘光房 弘安三年十月日 附 革包太刀拵
たち めいみつふさ こうあんさんねんじゅうがつひ かわつつみたちこしらえ
萩市
国
重要文化財
鎌倉時代
長さ76.4㎝、反りの中心点が刀身の中ほどにある高い中反り 3.4㎝で、刃の幅が広く、鎬(しのぎ=刀身の棟と同じ厚さを持つ面と刃との境の峯のようになっている部分)の幅が狭い「鎬造り」の太刀。鎌倉時代の1280年(弘安 3)、光房によって造られた。光房は正宗の父といわれる相模国(現在の神奈川県)鎌倉の刀工行光の弟子であると言い伝えられている。拵(こしらえ)は、柄にも鞘にも茶色の皮が包むように巻き付けられている。もとは毛利家の重臣桂家に伝えられ、「稲光」と称して秘蔵されていたが、毛利隆元の時代、桂元澄が志都岐山神社の前身である安芸国吉田(広島県吉田)の宮崎八幡宮に奉納したものである。
長さ約76㎝の太刀です。鎌倉時代の1280年に光房という人によって造られました。光房は、相模国(さがみのくに=今の神奈川県)鎌倉の刀工行光という人の弟子と言い伝えられています。柄(つか)や鞘(さや)に茶色の皮がつつみこむように巻きつけられています。もともと、「稲光」という呼び名がついていて、毛利家の重臣桂家に伝えられていました。
太刀 銘光房 弘安三年十月日 附 革包太刀拵
附 革包太刀拵
重要文化財(工芸品)
大正15年4月19日(文部省告示 第251号)国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財
萩市堀内城内
宗教法人 志都岐山神社
弘安3年(1280) (鎌倉時代)
一口
光房
鎬造、庵棟、中反高く、中鋒詰りごころ。鍛少板目極くよくつみ、地沸つき、荒い沸もつく。刃文中直刃、沸つきよく、匂口に多少うるみごころがあり、区上5㎝ほどで焼落す。帽子直くに小丸。茎生ぶ、先入山形、鑢目筋違、目釘孔1。
附拵
柄 赤地錦包み茶革巻
鞘 茶革包み茶革巻
金具 山金鑢地、鐔堅丸形の太刀鐔で四方猪目透、鍍金覆輪、大切羽枝菊文打出高彫、鍍金(菊花のみ)。
長 76.4㎝
反 3.4㎝
元幅 3.0(3.1)㎝
先幅 1.85(1.9)㎝
元重 0.65㎝
鋒長 2.8㎝
附拵
柄長 30.0㎝
鞘長 91.6㎝
総長 121.0㎝
鐔竪 9.7㎝
横 9.3㎝
大切羽竪 6.2㎝
横 5.4㎝
佩表に「光房 弘安三年十月日」の銘。
光房は相州鍛冶鎌倉の行光の弟子と伝えられ、行光は正宗の父と称せられている。
もと毛利家の重臣桂家に伝世され、「稲光」と称して秘蔵していたものを、毛利隆元の時代、桂元澄(弘治ころ)が当社に奉納したものである。
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