金胴牡丹唐草透唐鞍
こんどうぼたんからくさすかしからくら
下関市
国
重要文化財
室町時代
唐鞍は飾り馬につけられた唐風の馬具で、主に儀式や祭の際に使われた。
本件は、革薦や障泥などは簡素なものであるが、黒漆塗りの木地に牡丹と唐草文を透かした金銅の板が張り付けられた鞍橋(くらぼね)やしりがいに着ける雲珠(うず=宝珠の形をした飾り)などに古式の飾り鞍の特色が見られる。銀面や杏葉などの飾りも残されており、室町時代に作られた唐鞍として残っている例の数少ない貴重なものである。高さ28.3㎝、長さ27.6㎝。大内義隆奉納と伝えられる。
高さ約28㎝、長さ約28㎝の鞍です。儀式や祭に行くときなどの飾り馬に着ける、唐風(中国風)に作られた飾り鞍です。室町時代に作られた唐風の鞍は残っているものが少ないので貴重なものです。
金胴牡丹唐草透唐鞍
鞍1背 銀面2面 轡2口 雲珠2箇
杏葉1箇 2箇 障泥1双 1双
鞍褥残片1枚 革鞦残片2条
重要文化財(工芸品)
昭和31年6月28日(文化財保護委員会告示 第29号)
下関市一の宮住吉一丁目
宗教法人 住吉神社
室町時代
一具
不詳
<鞍> 一背
海無鞍、手形がある。木地黒漆塗、前後の輪の外面に鍍金牡丹唐草文透板を全面に張り、外縁に青貝微塵塗を施して覆輪とし、前後輪の中央に圧出鍍金牡丹文金物を打つ。居木の中央に横樋がある。
<銀面> 二面
鍍金板金製 上部に鍍金板金の角形を立て、頭部に冠形、中央に眼鼻形、下部に連円文の線彫がある。一面角形欠失。
<轡> 二口
鍍金鏡轡、立聞共一枚板作り、鏡板下方に二孔を穿け、一孔に遊鐶を付し喰と引手を連結す。
<雲珠> 二箇
1.鍍金魚子地線彫四花形の座に伏鉢を置き、四葉猪目透の受花上に火付宝珠を据う。
2.鍍金四葉座に小刻付伏鉢、四葉猪目透受花を配し、火付宝珠を据う。
<杏葉> 一箇
鍍金打出し葉脈線彫
<> 二箇
鍍金茱形管
<障泥> 一双
牛革製、表面に唐花唐草の墨描がある。
<> 一双
木心に鍍金板を張り鍍金覆輪を施す。上切付面は、紅地絹張りの周囲に鍍金地板を廻らし鍍金圧出牡丹文を餝る。
<鞍褥残片> 一枚
牛革製、表裏墨漆塗 欠失あり。
<革鞦残片> 二條
朱塗皺革製、表に鍍金花文辻金具を打ち二片共蛇尾金具を附す。
<鞍> 一脊
高さ 28.8㎝
前輪馬挾 41.8㎝
後輪馬挾 46.1㎝
居木幅 10.9㎝
長さ 27.6㎝
居木先長 3.3㎝
<銀面> 二面
1.長さ 46.1㎝
幅 21.5㎝
2.長さ 40.9㎝
幅 20.3㎝
角高 10.6㎝<轡> 二口
各々鏡板径 8.5㎝
喰長 23.6㎝
引手長 13.3㎝
立聞長 6.06㎝
<雲珠> 二箇
高さ 19.7㎝
座径 16.7㎝
高さ 15.2㎝
座径 15.2㎝
<杏葉> 一箇
長さ 10.6㎝
幅 6.7㎝
<> 二箇
長さ 8.8㎝
<障泥> 一双
縦 60.6㎝
幅 66.7㎝
<> 一双
縦 39.4㎝
幅 57.6㎝
<鞍褥残片> 一枚
長さ 36.4㎝
幅 23.3㎝
<革鍬残片> 二條
長さ 100.9㎝
幅 3.6㎝
長さ 36.4㎝
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