鰐口(大内義隆寄進)
わにぐち(おおうちよしたかきしん)
山口市
国
重要文化財
室町時代
鰐口は、社殿や仏堂の軒下に吊し参詣者が布で編んだ綱を振り動かして打ち鳴らすものである。本鰐口は銅製で、面径85.3㎝、総厚30.0㎝の大きなものである。面に刻まれた銘文から、1534年(天文3)、鋳物業が盛んであった筑前芦屋(現在の福岡県)の鋳工大江宣秀が作り、大内義隆が今八幡宮に寄進したものであることがわかる。吊手が龍頭で面や撞座の文様に優れた技巧が施されている。
面の直径約85㎝、全体の厚さ30㎝の銅で造られた大きな鰐口です。
鰐口はお堂の外に突き出た屋根の下などに吊るされ、お参りをする人が布で編んだ綱などを振り動かして打ち鳴らすものです。
室町時代の1534年に筑前国(ちくぜんのくに=今の福岡県北部)芦屋の鋳物師(いもじ)の大江宣秀が造り、大内義隆が今八幡宮に寄進しました。
鰐口(大内義隆寄進)
重要文化財(工芸品)
昭和34年12月18日(文化財保護委員会告示 第67号)
山口市立歴史民俗資料館寄託
宗教法人 今八幡宮
室町時代 天文3年(1534)
一口
大江宣秀
鋳銅、肩の鋭く面盛にふくらみの少い鰐口で、耳は龍頭耳、眼は出が多く先に広がった喇叭状になり、口唇の出は少い。面は子持筋で撞座区とも三区に分け、撞座区中央に八葉複瓣、瓣に瓣脈ある蓮華文を据え、表の外区は上部中央に宝珠以下雲龍文を鋳出し、中区に銘文を刻す。裏面は外区上部中央に卍、左右に雲、飛天を鋳出す。表裏とも撞座は八葉の複瓣とする。
面径 85.3㎝
肩厚 17㎝
総厚 30㎝
(銘文等)
以奉寄進鰐口周防刕山口今八幡宮菩薩御寶前
大檀那従五位上守左亰大夫多々良朝臣義隆
施主神明大宮司従五位下橘朝臣兼重同歳信藤原朝臣景助
干時天文三年甲午卯月上旬葦屋金屋大工大江朝臣宣秀敬白
昭和13年10月10日 重美認定 昭和13年(文部省告示第331号) 銅製鰐口
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