梵鐘
ぼんしょう
防府市
国
重要文化財
鎌倉時代
総高 128.2㎝、口径75.1㎝の銅鐘。特に装飾的なところはないが、竜頭(釣鐘の頭部に付けた竜の頭の形をしたもの)の仕上げが精巧で、袈裟襷(縦横の帯)の線がきっちりして姿形がよく整っている。鋳造技術も優れ、鎌倉時代の特徴をよく表した秀作である。1261年(文応2)、鋳工沙弥生蓮が、筑前国(現在の福岡県)油山天福禅寺の鐘として鋳造した。防府天満宮に伝えられ背景は不明だが、大内氏による筑前支配と関係があるのではないかと考えられている。
鎌倉時代の1261年、鋳物師(いもじ)の沙弥生蓮が筑前国(ちくぜんのくに=今の福岡県北部)油山にある天福禅寺の釣鐘として造ったものです。
全体の高さ約128㎝、口の直径約75㎝で、鎌倉時代の特徴がよく表れているものです。
なぜ防府天満宮にあるのかは分かりませんが、大内氏が一時期筑前国を支配していたことと関係があるのではないかと考えられています。
梵鐘 鋳出銘のうちに「文応辛酉年沽洗庚午日」「鋳工沙弥生蓮」とある
重要文化財(工芸品)
昭和37年2月2日(文化財保護委員会告示 第4号)
防府市松崎町14-1
宗教法人 防府天満宮
鎌倉時代 文應2年
一口
沙弥生蓮
鋳銅、上帯と下帯は素文、乳は四段四列。撞座は2箇処で龍首の方向に据える。銘文は池の間の二区に19行185字を鋳出している。
総高 128.2㎝
龍頭高 27.3㎝
笠高 6.3㎝
身高 94.6㎝
口径 75.1㎝
笠径 53.3㎝
撞座高 25.0㎝
撞座径 13.0㎝
口厚 8.5㎝
(銘文等)
大宰府之允博多津之有練。
若。号油山。嶺生真松焉。群仙古
居。有飛泉矣。諸侶去垢。爰佛
子禪念昔訪當寺。剃髪受具。
今住佗郷。発願鋳鐘。露朝干。
海土崇于山鳧氏成功必遂
三□之白業鴻露形悉驚互□
之于時文應辛酉年沽
洗庚午日
大檀那比丘禪念故三
綱真之息
鋳工沙弥生蓮
作銘日
陰陽之工。乾坤之銅造化異品。
陶冶施風。油山霊崛。玖州敬崇。
英檀盡力。巧匠成功。木人叩之
銕開自通。泥牛鳴之。堅牢怱融。
三千等覚九品共逢。報及群類。
化被無窮。
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