能装束
のうしょうぞく
防府市
国
重要文化財
安土桃山時代
毛利輝元が豊臣秀吉から拝領したと伝えられる唐織りの能衣装。
身丈(襟の付け根から裾まで)145.0㎝、裄(背中の中心から手首まで)61.0㎝。
表は、左右の身頃(襟と袖を除いた部分)をそれぞれ紅と萌黄を縦糸とした三枚重ねの綾織りの布地に、白と紅を主体として、萌黄・藍・紫・鉄色の横糸を使って山道(稲妻形)の地文を描き、菊桐文(菊と桐紋を一段おきに互い違いに配した繰り返し文様)を織り出している。
背中の中心から左右違った配色の文様になっているので「片身替」と呼ばれ、この衣裳を身につけた人が右向きになったときと左向きになったときとでは違った衣裳を着ているように見えることになる。裏は紅の平絹で袷仕立てとなっている。
豪華絢爛な桃山時代の特色をよく示している。
毛利輝元が、豊臣秀吉から贈られたと伝えられる唐織り(中国風の織り物)の能衣装です。
背中の中心から左右違った配色の文様になっているので、「片身替」と呼ばれ、この衣装を着た人が右向きと左向きになった時とでは、違った衣装を着ているように見えます。
豪華できらびやかな桃山時代の特色をよく表しています。
能装束 紅萌葱地山道菊桐文片身替唐織
重要文化財(工芸品)
昭和45年5月25日(文部省告示 第215号)
防府市多々良1-15-1
財団法人 防府毛利報公会
安土・桃山時代
一領
袷仕立。表は紅と萌葱染の三枚綾地を片身替りに稲妻形を上文として菊桐文を散らし、白、紅、藍、萌葱、紫、鉄色の絵緯で織り出した唐織りである。裏は紅平絹。
身丈 145.0㎝
裄 61.0㎝
袖丈 55.5㎝
袖幅 24.5㎝
襟幅 12.0㎝
襟肩明 17.0㎝
襟褄上 45.0㎝
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