紅地桐文散錦直垂
べにじきりもんちらしにしきのひたたれ
防府市
国
重要文化財
室町時代
「鎧直垂」は鎧の下に着用するものであるが、武家の台頭とともに次第に豪華なものがつくられるようになった。本件は、1560年(永祿3)、毛利元就が将軍足利義輝から拝領したもので、そのことを示す文書も毛利家文書に残されている。上衣は身丈(襟の付け根から裾まで)79.0㎝、裄(背中の中心から手首まで)95.0㎝、袴は総丈 110.0㎝、腰幅43.0㎝。上下とも、表は、紅地に白・黄・茶色の桐円文と萌黄・濃萌黄色の雲文を織り出し、裏は、白の平絹の袷仕立てとなっている。桃山時代以前の鎧直垂として、数少ない貴重なものである。
毛利家文書によると、1560年、毛利元就が将軍である足利義輝(あしかがよしてる)から贈られたと伝えられる直垂(ひたたれ)です。
直垂は、武士の礼服として袴(はかま)とあわせて着るものですが、これは、鎧(よろい)の下に着る「鎧直垂」といわれるものです。
安土桃山時代より以前の鎧直垂として、数少ない貴重なものです。
紅地桐文散錦直垂
重要文化財(工芸品)
昭和46年6月22日(文部省告示 第159号)
防府市多々良1-15-1
財団法人 防府毛利報公会
永禄3年(1560)足利義輝から毛利元就へ下賜(室町時代)
一領
<直垂>
身丈 79.0㎝
裄 95.0㎝
袖丈 66.0㎝
袖幅(元) 42.0㎝
(先) 35.0㎝
襟幅 6.5㎝
襟肩明 20.5㎝
背丈 62.0㎝
<袴>
総丈 110.0㎝
腰幅 43.0㎝
足利義輝御教書
錦直垂之事、雖有其廉、不混白余為馳走之条、免之訖、於巨細者、聖護院門跡可有演説候、猶信孝可申候也
(永禄三年) 〔義輝〕
八月八日 (花押)
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