色々威腹巻
いろいろおどしはらまき
岩国市
国
重要文化財
室町時代
胴の高さ27.8㎝、胴廻り91.5㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがっていて、足の太股を守る部分)の長さ24.5㎝で、室町時代中期~末期頃に作られた腹巻。
小札(こざね)は、黒漆を盛り上げた本小札で、赤・白・紫・萌黄色などの色々な糸で威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)ている。
色糸や韋所(かわどころ=革が使われている部分)の保存状態がよく、金具の作り方のよい、南北朝時代の遺品として数少ない優れたものである。
室町時代の中ごろから終わりごろに作られた腹巻です。
腹巻は、もともと衣服の下に着けるものですが、南北朝時代から室町時代にかけて活動しやすい軽い武装としてさかんに使われました。
この腹巻は、色糸や革が使われている部分がそのまま残っている状態にあり、そのうえ金具の作り方がよく優れたものです。
色々威腹巻
重要文化財(工芸品)
昭和47年5月30日(文部省告示 第78号)
岩国市横山2-10-27
財団法人 岩国歴史美術館
室町時代中期以後末期
一領
〔小札〕 黒漆盛上本小札
〔威毛〕 赤、白、紫、糸威 ○立挙=前後一段赤、同二段白、 ○衡胴=一段赤、二段紫、三段紫、四段紫 ○草擢=一段紫、二段白、三段赤、四段白、裾板
〔耳糸〕 朽木打4色(浅葱、萌葱、紫、白)
〔畦目〕 啄木打4色(花緘共、浅葱、萌葱、紫、白)
〔菱縫〕 赤糸
〔立挙〕 前二段、後二段
〔衡胴〕 四段、一段147枚、二段140枚、三段127枚、四段112枚
〔草摺〕 七間、五段
〔金具廻〕 ○胸板=鍍金覆輪藍染韋、藻牡丹獅子画韋、小縁藍染韋杉菖蒲、伏縫、紫、白、萌葱、黄の4色、小桜鋲9個 ○脇板=同上、小桜鋲各7個 ○押付板=同上、小桜鋲各4個、押付板綿噛連接穴各4穴、小刻座付丸鋲各2個
〔韋所〕 ○綿噛=牛韋3枚栗色韋包、藍染韋、藻牡丹獅子画韋綴、小縁藍染韋杉菖蒲韋、伏縫、紅、萌葱、浅葱、紫の4色、袖付緒所各3箇所
〔八双金物〕 鍍金入八双魚子枝菊彫、奈良菊2個宛3箇所、胸板、脇板左右、押付板2個宛2箇所、但し後立挙環付奈良菊及び右衡胴奈良菊各1個宛欠失
〔緒所〕 ○高紐=丸打3色(浅葱、萌葱、紫)、綿噛各4穴、胸板各3穴宛、外取り ○引合=平打1色(紫)後補 ○繰締=胴先緒=平打3色(浅葱、萌葱、紫)、胴尻小札より出る。
〔茱萸〕 鍍金魚子枝菊彫直管6箇所
〔鞐〕 同上 4箇所(2箇所欠失)
〔責鞐〕 同上 4箇所
胴高 胸板~発手 27.8㎝、押付~発手 29.3㎝
草摺高 発手~裾板 24.5㎝
草摺幅 上 13.5㎝、下 21.4㎝
胴廻 脇板 91.5㎝、胴尻 67.8㎝
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