銅鐘
どうしょう
平生町
県
有形文化財
鎌倉時代
鎌倉時代の1255年(建長7)、舟治助利によって造られた鐘。県下では最も鋳造年の古いもので、全国でも5番目に古いと言われる。全体の高さ 124.2㎝、口外径75.5㎝で、上帯と下帯は狭く文様はない。この鐘がある神峯山般若寺には、「般若姫が用明天皇の后として、豊後国臼杵から上洛する途中、大畠瀬戸で遭難したので、天皇の勅願により建立が始まり、599年(推古天皇7)に完工した。本尊は、弘法大師作の地蔵菩薩で、開基は聖徳太子の師の恵慈、山号・寺号は、朝廷から賜った。」という寺伝がある。
鎌倉時代の1255年に、舟治助利という人が造りました。
全体の高さは約124㎝、口の直径は約76㎝です。
県内では最も古く、全国でも5番目に古いといわれている銅の釣鐘です。
この鐘がある般若寺は、「般若姫が、用明天皇の后(きさき)として、豊後国(ぶんごのくに=今の大分県)臼杵から京都に上られる途中、大畠瀬戸で遭難したので、冥福を祈るために天皇の願いによって建てられました。
本尊は、弘法大師作の地蔵菩薩で、最初に寺を開いた人は、聖徳太子の師の恵慈、山号・寺号は、朝廷から賜った」という言い伝えがある寺です。
銅鐘
工芸品
昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)
熊毛郡平生町大字宇佐木1166番地
宗教法人 般若寺
建長7年乙卯11月18日(1255年) 鎌倉時代
一口
舟治助利
鋳銅、鐘身は下方に曲率の多い形で、上下帯を狭く作り、ともに無文。撞座は龍頭の軸線の方向に置く。撞座の中心の高さは15.2㎝。乳は4段4列で駒の爪の出も大きくはない。
総高 124.2㎝
龍頭高 21.8㎝
笠形高 6.2㎝
笠形径 48.0㎝
鐘身高 63.3㎝
口辺外径 75.5㎝
同内径 63.2㎝
若我誓願大悲中 一人不成二世願 我堕虚忘罪科中 不還奔覚捨大悲
南無観世音菩薩 妙法蓮華経 是大摩詞衍 衆生如教行 自然成佛道
南無妙法蓮華経 南無阿弥陀如来 諸行無常 是正滅法 生滅滅巳
寂滅為楽願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆共成佛道 周防国
般若寺洪鐘 建長七年大歳乙卯十一月十八日造鋳之 諸檀施主敬白
大工舟治助利
神峯山般若寺は、用明天皇御宇(皇紀1247年)の創建と伝えられ、我国最古の寺院と称せられる大和国法典の創建に先だつこと1年。
梵鐘は舟治助利の作、建長7年11月18日の鋳造で、全国で5番目の古鐘といわれる。
本寺は柳井市と平生町の境界付近の山頂にある。用明天皇の勅願寺で古義、真言宗。本堂の本尊は地蔵菩薩で弘法大師作、用明天皇元年に起工し、推古天皇7年の冬完工、開基は聖徳太子の師恵慈で、朝廷から山号寺号を賜ると伝えられる。
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