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文化財の概要

文化財名称

宇佐の鉄燈籠

文化財名称(よみがな)

うさのてつとうろう

市町

岩国市

指定


区分

有形文化財

時代

室町時代

一般向け説明

 全体の高さ 124.7㎝の六角形をした山口県最古の鋳鉄製の燈籠。現在は、笠・火袋・中台・基礎の4つがあり、宝珠と竿は失われている。「山口県風土誌」によると、「永享九丁巳八月吉日、山代庄宇佐村長兼、大工藤原朝臣安信」という銘文があり、室町時代の1437年(永享9)に藤原朝臣安信によって鋳造されたことがわかる。ただし、いまはこの銘文は全く見えない。地震などにより土の中に埋まっていたことがあり、失われている部分があるが、細工のきめ細かさや技法に優れていて重要な金工資料である。

小学生向け説明

 全体の高さ 125㎝、鉄で造られた六角形の燈籠で、明かりを灯す照明用具です。
 室町時代の1437年藤原朝臣安信が、溶かした鉄を型に流し込んで造りました。
 山口県では最も古いものと言われ、地震などによって土の中に埋まっていたことがあり、失われている部分があります。

文化財要録

要録名称

宇佐の鉄燈籠

指定区分・種類

工芸品

指定年月日

昭和51年3月16日(山口県教育委員会告示 第2号)

所在地

岩国市錦町宇佐第1542番地

所有者

宗教法人 宇佐八幡宮

制作等の年代又は時代

室町時代(永享9年、1437年)

員数

一基

製作者

【製作者】 藤原朝臣安信

品質及び形状

鋳鉄製、六角形 (単位=㎝)
総高 124.7
〔伏鉢〕 径 22.1
      高 6.2
      頂上突起径 3.6
      同(高) 1.5
〔露盤〕 径 32.1
      高 2.9
      六角形の一辺幅 16.3
〔笠〕 径 96.0
    高 33.7
    六角形の一辺幅 48.0
    降棟尖端の出 3.0
    同三角形底辺 2.1
    同右辺 1.6
    同左辺 2.0
〔火袋〕 高 42.0
      径(上) 44.8
      径(下) 50.0
           厚(上) 2.0
           同(下) 3.0
      六角形の一辺幅(内) 19.0
      上区幅 5.2
      中区幅 32.3
           下区幅 4.5
      火口縦 37.5
           同(横) 18.0
〔中台〕 径 67.5
      六角形の一辺幅 33.7
      請花径 41.6
      同(高) 6.6
      竿のはめ込み部径 17.5
      同(高) 2.2
〔基礎〕 反花径 43.0
      同(高) 9.4
      上框径 56.7
      同(高) 6.5
      下框径(上) 80.3
           同(下) 84.2
      同(高) 15.0
      同底部出幅 2.5
      同高 0.9

参考情報

 山口県風土誌「金石文誌」(近藤清石編)によると、高根村大字宇佐八幡宮燈籠銘として次のように 記載されている。
 永享九丁巳年八月吉日 山代庄宇佐村長兼 大工藤原朝臣安信

地図

画像

宇佐の鉄燈籠 関連画像001

宇佐の鉄燈籠 関連画像002