滝部八幡宮のイチイガシ
たきべはちまんぐうのいちいがし
下関市
県
記念物
イチイガシはブナ科の常緑高木。滝部八幡宮は、下関市豊北町滝部の中心部の小高い丘の上にあり、1263年(弘長3)の創建と伝えられる。このイチイガシの巨木は社殿に向かって右前方にあり、樹齢は700年以上という。根元の周囲7.6m、目の高さの幹周り5.3m、高さ約18mである。第1枝までの高さが地上より4.6mある。幹の一部には落雷によるとされる縦の割れ目があり、内部は空洞化している。樹勢は盛んで、枝は、南へ13m、南東へ11.5m、西へ10m、北へ7mと四方へ伸び、典型的な独立樹として成長している。
イチイガシは、千葉県以西の日本列島から、台湾・中国南部まで分布する。山口県でも暖帯照葉樹林帯に広く分布していたものと思われるが、その材が強靱で、船の櫓、槍の柄などに利用価値が高いため、ほとんど伐採され野生のものはめったになく、各地の神社に大木が残っていることがある。
イチイガシは常緑高木(一年をとおして緑の葉をつける背の高い木)です。滝部八幡宮は、下関市豊北町滝部の中心部の小高い丘の上にあります。このイチイガシの巨木は、神社に向かって右にあり、根元の周囲約8m、高さ約18mで、樹齢(じゅれい=木の年令)は700年以上といわれています。幹の一部にはかみなりでできたとおもわれる縦の割れ目があり、内部は空どうとなっています。木は生き生きとしており、枝は、南へ13m、南東へ約12m、西へ10m、北へ7mと、四方へのびています。
滝部八幡宮のイチイガシ
天然記念物
昭和52年11月11日(山口県教育委員会告示 第9号)
下関市豊北町大字滝部3157番地
宗教法人 滝部八幡宮
下関市←豊北町(昭和53年6月23日)
イチイガシは、千葉県以西の日本列島から台湾・華南まで分布する。山口県でも元来低海抜の暖帯照葉樹林帯に広く分布していたものと思われるが、その材が強靱であるため、船の櫓、槍の柄などの利用価値が高く多く伐採され、野生のものは稀である。ただ、各地の神社に大径木が残っていることがある。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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