住吉神社文書
すみよしじんじゃもんじょ
下関市
県
有形文化財
住吉神社は、平安初期の制度などを記した延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)にも名の見える、古くからの由緒ある神社。長門国一宮といわれ、その本殿は国宝、拝殿は重要文化財に指定されている。
「住吉神社文書」は、住吉神社に伝えられた文書で、1247年(宝治1)の寄進状を最古に、鎌倉時代のもの9点、南北朝時代8点、室町時代66点、安土桃山時代~江戸時代初め34点、計117点からなる。
「大内政弘奥書写本」は、文明13年(1484年)、大内政弘が当時住吉神社に保存されていた文書を書写して奉納したことが奥書に記されているもの。現在では失われてしまった文書を知る資料として貴重である。
「櫟木家旧蔵文書」は、鎌倉時代に長門国衙の鍛冶大工職を世襲し、近世には長府藩に仕え、住吉・忌宮両神社と深いかかわりのあった櫟木家が、1955年(昭和30)に奉納した旧蔵文書。家職に関する古文書、家法の秘伝書・伝授の免状などが含まれている。
「住吉神社文書」は、鎌倉時代の1247年から江戸時代の1614年までのあいだに書かれて、住吉神社に伝えられた117点の文書です。「大内政弘奥書写本」は、室町時代の1484年に大内政弘が住吉神社におさめたものです。「櫟木家旧蔵文書」は、鎌倉時代以前より鍛冶大工(かじだいく)職を代々つとめてきた櫟木家に伝えられていた文書で、1955年(昭和30)に櫟木家から住吉神社へおさめられたものです。
住吉神社文書
一 住吉神社文書
二 大内政弘奥書写本
三 櫟木家旧蔵文書
古文書
昭和52年11月11日(山口県教育委員会告示 第7号)
下関市大字楠乃262番地の2
宗教法人 住吉神社
住吉神社文書(一)は、宝治元年(1247)の寄進状を最古とし、鎌倉期9通、南北朝期8通、室町期66通、安土・桃山から江戸初期(慶長19年)34通がある。同(二)は、大内政弘の署名奥書がある写本で、文明13年7月20日付の日付が入っている。
櫟木家旧蔵文書は、弘安10年(1287)の宛行状から、鎌倉期7通、南北朝期12通、近世以降明治4年まで、153通が含まれる。
1.住吉神社文書(一)
巻番号/名称/通数
1/宝治元年9月3日藤原権介寄進状他/16
2/永徳2年正月11日大内義弘禁制他/13
3/天文4年正月5日後奈良天皇綸旨他/15
4/(年末詳)11月28日毛利元就書状他/12
5/永禄5年6月朔日杉連緒立願文写他/13
6/永禄11年8月9日吉川元春・小早川隆景連署願文他/10
7/(年末詳)7月26日毛利輝元書状他/13
8/天正14年10月吉日毛利輝元願文他/11
9/(年末詳)12月16日毛利秀元書状他/14
2.住吉神社文書(二)大内政弘奥書写本
名称/法量(縦×横cm)/紙数
一宮年中御神事次第并以下事一/29.4×20.2/53
一宮御神領代々御寄進状并大宮司等事二/29.8×20.5/7
一宮御造営御遷宮次第并遷座事以下三/29.5×20.4/47
上意御下知(社領寄進状)/29.5×20.7/7
一宮御寄進地等事五/30.4×20.5/32
一宮領田畠在所坪付等之事(在所付立)/29.8×20.4/21
一宮御願御加帳御制札御詠哥臨時御祭札以下事/29.4×20.2/24
3.櫟木家旧蔵文書
巻番号/名称/通数
1/弘安10年卯月11日長門国鍛冶惣領職宛行状地/14
2/応永5年2月18日伊予守某施行状写他/22
3/(年末詳)5月29日佐世元相・内藤元栄連署書状他/16
4/慶長14年7月13日毛利秀元補任状他/16
5/正保2年3月25日櫟木義勝石火矢免状他/6
6/廷宝8年申正月13日櫟木惣左衛門下人少左衛門誓約状地/16
7/元禄6年酉2月櫟木義勝・同仲国連署玉之寸法并四季伝授書他/6
8/寛政元年7月15日能長庸申渡状他/18
9/寛政5年6月26日櫟木流石火箭鵠幕之定寸伝授書/8
10/文化元年8月3日長府藩申渡覚他/20
11/天保4年11月櫟木流石火矢箭倉小割伝授書他/3
12/(嘉永元年)2月28日毛利元周書状他/17
13/(年末詳)2月25日毛利元周書状他/13
14/(年月日末詳)櫟木流石火矢目録他/6
元禄7年8月8日花火之法 2冊
(住吉神社文書) 一一七点 九巻
(大内政弘奥書写本) 七冊
(櫟木家旧蔵文書) 一七九点 一四巻・二冊
当指定文書を含め、住吉神社に関係する文書を集めた「長門国一ノ宮 住吉神社史料 上」(昭和50年刊)及び「櫟木家文書」(同年刊)が刊行されている。
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