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文化財の概要

文化財名称

久賀の諸職用具

文化財名称(よみがな)

くかのしょしょくようぐ

市町

周防大島町

指定


区分

重要民俗文化財

時代

江戸時代

一般向け説明

所在地  久賀の諸職用具保管施設           

                 用具の分類

     分  類  (点)    分  類   (点)    分  類   (点) 
   石工  用具  173   傘・提灯屋用具    291     紺屋  用具 338
   鍛冶屋用具    93     〃    製品     8     〃   製品  23
    〃  製品   27   船大工  用具    812     醤油屋用具 254
   桶屋  用具   289   機屋    用具    280     瓦屋  用具  45
    〃   製品   29   〃      製品     45

 江戸時代以降、周防大島(屋代島)の政治経済の中心として栄えた久賀には、早くから職人化・商人化が見られ諸職や産業が発達し、その製品とともに関連用具が数多く遺存している。質、量ともに良好に備わり、地域的な職能の様相を示す資料として重要である。主な諸職は次ぎに示すとおり。
  ・石工    海岸の防波堤作りで、亀の甲積みでソリをつけた工法に特徴がある。干                拓の堤防工事にも活躍した。
 ・鍛冶屋   江戸時代に7軒あり、農業、船大工などの用具を製作した。
 ・傘・提灯屋 特に記録はない。近郊の買入れを満たす程度と考えられる。
 ・船大工   久賀船と呼ばれる荒波に耐える船が作られた。
 ・機屋    江戸時代の農家の現金収入の大部分を綿織物(縞木綿)が占めた。   
 ・紺屋(染物業) 縞木綿を染める紺屋が江戸時代18軒あった。

小学生向け説明

江戸時代に周防大島(屋代島)の政治や経済の中心地であった久賀は、早くから産業が発達し、さまざまな職業が生まれました。
 諸職用具とは、いろいろな職業の職人や商人などが使ったさまざまな道具のことで、久賀の諸職用具保管施設には数多くの道具が集められ、職業の種類別に分類され展示してあります。主な職業は石工、かじ屋、おけ屋、かさ屋、ちょうちん屋、綿織物屋(機屋)、そめ物屋(紺屋)、船大工などとなっています。

文化財要録

要録名称

久賀の諸職用具 
 石工用具    一七三点    
 鍛治屋用具    九三点   
 鍛治屋製品    二七点       
 船大工用具   八一二点
 桶屋用具    二八九点
 桶屋製品      二九点    
 傘・提灯屋用具 二九一点 
 機屋用具     二八〇点
 機屋製品      四五点
 紺屋用具     三三八点
 紺屋製品      二三点
 醤油屋用具    二五四点
 その他        五三点

指定区分・種類

重要有形民俗文化財

指定年月日

昭和53年8月5日 (文部省告示 第155号)

所在地

大島郡周防大島町大字久賀 久賀の諸職用具保管施設内

所有者

周防大島町

制作等の年代又は時代

近世~近代

員数

二七〇七点

内容

〔石工用具〕 173点
番号/名称/点数/説明
1~37/ノミ/37/ヤ穴を掘り、ツラを揃える
38~39/ハッカクノミ/2/ヤ穴を掘る。
40~43/ソコタテ/4/ヤ穴の底を深く掘る。
44~45/ナメハリ/2/石目に打ちこんで割る。
46~52/ハッパノミ/7/ハッパ用の穴を深く掘る。
53/アナザラエ/1/穴の中の石くずをかき出す。
54~73/ヤ/20/石を割る。
74~81/ヤ(トビヤ)/8/小さいヤ。
82~85/セリガネ/19/ヤで割る時に、ヤ穴にはさむ。
86~91/セットウ/6/ノミの頭をたたく。
92~94/ハヅチ/3/石の角を欠ぐ。
95~96/ゲンノウ/2/石を割る。
97/カタメツチ/1/石垣の根張り床をたたいて固める。
98~101/カナテコ/4/重い石を動かす。
102~107/フンヅキ/6/石を動かす時にこねる。
108/フンツギのサキガネ/1/石を動かす時にこねる。
109/フンツギのワガネ/1/石を動かす時にこねる。
110~113/ツルハシ/4/土や石をおこす。
114~115/フイゴ(タタラ)/2/石工道具の修理用具。
116/カナトコ(カナシキ)/1/ノミやカナテコの打ち直し焼き入れ用具。
117/カナヅチ/1/石工道具の修理用具。
118/アナヌキガネ/1/折損した柄を柄元からはずす。
119~129/イシワ/11/大石の運搬用具。
130~133/イシモッコク/4/小石の運搬用具。
134~142/ツチモッコク/9/土を運ぶ。
143/セミ/1/石を吊り上げる。
144/カッシヤ/1/石を巻き揚げたり、引っぱったりする。
145/ワラヅナ/1/滑車の引き綱。
146/オヅナ/1/重い石を滑車で引き上げる綱。
147/クサリ/1/石を運ぶ。
148/オオコ/土モッコウ、イシワを担う。
149~153/テボ/5/石工用具の小物入れ。
154/アミブクロ(アミテボ)/1/石工用具の小物入れ。
155/ハギブクロ(フクロ)/1/弁当入れ。
156/ザツノウ/1/石工の小物入れ。
157/ワラジ/1/旅に出る時はく。
158/ベントウゴウリ/1/仕事用。

〔鍛冶屋用具〕 93点
1/カタヅチ/1/カネを打つ。
2~3/ツチ/2/カネを打つ。
4/カタデツチ/1/小物を打つ。
5~6/ムコウヅチ/2/鍛造。
7~12/トギリヒバシ/6/くわのヒツ作り等。
13~18/エゴミのヒバシ/6/鎌のワガネ打ち等。
19~20/ハモノ用ヒバシ/2/刃物を打つ。
21~23/ヨコグイ/3/石工のゲンノウ作りやノミ打ち。
24/チョウナ用ヒバシ/1/手斧作り。
25/テイテツウチバサミ/1/テイテツ作り。
26/エゴミ用、ヒツ用ツチ/1/くわのヒツを打つ。
27/カクベシ/1/くわのヒツを打つ。
28/メントリ/1/穴のメンをとる。
29/ログイ用メントリ/1/メンを作る。
30~31/マルベシ/2/円柱形に仕上げる。
32~43/セットウ用メウチ/12/石工のヒツを作る
44~48/クワ用メウチ/5/くわのヒツ作り。
49~50/バチ用メウチ/2/バチ鍬のヒツ作り。
51/ゲンノウ用メウチ/1/ゲンノウヒツ作り。
52~58/マルポンチ/7/鉄材に穴をあける。
59~61/カクポンチ/3/鉄材に穴をあける。
62~67/タガネ/6/カネを切断する。
68/ビシヤ用タガネ/1/石工ビシヤの目切りに使う。
69~70/ロッカクポンチ/2/六角の穴をあける。
71/グルリマキ/1/ワガネを打つ。
72~73/カナトコ(カナシキ)/2/ヒラモノ、輪などを打つ。
74/トリウチ/1/輪も打てる用具。
75~76/セン/2/カネを削る。
77/カマロ/1/炉
78~80/フイゴ/3/ふいご
81/フイゴのトコセン/1/ふいご
82/ホグチ/1/
83~84/トブネ/2/焼き入れ。
85/アブラバコ/1/焼き入れ。
86/スミバコ/1/ふいごの炭入れ。
87/カキダシ/1/灰をひき出す。
88/シヤク/1/焼き入れの水かけ。
89~90/ハイカキ/2/炉の灰かき。
91~93/ソコツキ/3/炉の中の燃えかすをこわす。

〔鍛冶屋製品〕 27点
1/オシギリ/1/
2/キガマ/1/
3/ナタ/1/
4/デバボウチョウ/1/
5/ダッコクキのオオイノカネ/1/
6~7/マグワのツメ/2/
8~10/バチ/3/バチ鍬
11/フログワのトコガネ/1/
12~13/カナグイ/2/稲の掛け干し。
14/キマワシ/1/木材を動かす。
15/メハリ/1/伐採のくさび。
16/カン/1/材木ひき。
17/カン(ワガネ)/1/荷車のかん。
18/シヤコ/1/馬鍬の部品
19/テカギ/1/
20~26/テイテツ/7/
27/イノコイシのワガネ/

〔船大工用具〕 812点
1~10/コビキノコ/10/日向杉をひく。原木を板にひく。
11~22/ザンギリノコ/12/角物・板物をひく
23/オオザンギリノコ/1/角物をひく
24~25/トンギリノコ/2/丸い穴を切りとる
26~32/トンギリノコ(ヒキマワシノコ)/9/丸く切りとる
33~38/アナヒキノコ/6/板の合せ目をそろえる
39~46/コワリノコ/8/船材をヨコビキする。厚い板をタテビキする
47/オオコワリノコ/1/厚板をタテビキ
48~52/リョウバノコ/5/ヨコビキ、タテビキ
53~56/スリノコ/4/板を合せるタテビキ
57~59/ヨコノコ/3/ヨコビキノコ
60/シャクリノコ/1/角に切りこみ
61/イトヒキノコ/1/板を丸く切りぬく
62/ミシンノコ/1/板を丸く切りぬく
63/ドウツキノコ/1/戸、窓を作る
64/カナキリノコ/1/
65~66/ノコのメタテダイ/2/
67/ノコダイ(イタバサミ)/1/板をはさむ
68~69/キヤスリ(木工用)/2/フシ穴仕上げ
70/ヤスリ(金工用)/1/
71~81/ヤスリ(スリコミヤスリ)/12/ノコギリ目立て
82/(アブラメ)/1/コビキノコの目立て
83/ハクミ/1/ノコギリの歯の調整
84/ハクミダイ/1/ノコギリの刃組み
85~86/アラガンナ/2/荒削り
87/ヒラガンナ(アラガンナ)/1/平に削る
88~90/ヒラガンナ/3/平に削る
91~92/ヒラガンナ(シアゲガンナ)/2/仕上げ
93/シアゲカンナ/1/仕上げ
94~95/トコガンナ(六分、七分)/2/丸底の溝切り
96~98/ナガダイガンナ/3/長い物を削る
99~100/ダイナオシガンナ/2/カンナ台のツラをなおす
101~108/ヒガンナ/8/ヒを彫る
109/ヒガンナの刃(ミゾガンナ)/1/船材にヒをあける
110~112/ワキドリガンナ/3/ヒのワキを削る
113~115/ジャバラガンナ(メンガンナ)/3/化粧面取り
116/ソトマルガンナ/1/角を丸く削る
117/エナガマルガンナ/1/円筒形の中を削る
118~119/ソリダイガンナ/2/丸底を削る、内曲面を削る
120/マルガンナ/1/丸底のミゾを削る
121~123/キボートガンナ/3/木ボートを削る
124~127/ケビキ(ヒキワリ)/4/印をつける
128/ニチョウケビキ/1/二通りの印をつける
129/ハッカクケビキ(ヒキワリ)/1/八通りの印をつける
130/モトヒチ(モトイチ)/1/ヒを削る
131~133/イタジャックリ/3/板戸のミゾ作り
134~137/ガラスジャックリ/4/ガラス用ミゾ作り
138/アイジャックリ/1/外板を接ぐ面取り
139/アイジャックリ/1/アリ(ひミゾ)作り
140~155/タタキノミ/16/溝穴ざらえ、溝穴ほり、ホソ穴ほり
156~159/ダキキリノミ(モルハン)/4/クギ穴あけ、クギを切る
160~166/マキハダウチノミ(ホウコンノミ)/7/マキハダ打ちこみ、マキハダ打ちのならし
167~169/ツキノミ/3/仕上げ
170/マルノミ/1/丸い穴あけ
171~199/ボートギリ/29/ボートの穴あけ、ハンドルを取りつける
200~203/ハンドル用ボートギリ(シュウシ)/4/穴あけハンドル付き
204/ギムネ(ムナボール)/1/ハンドル
205/ツボギリ/1/スミを打つ
206/ヨツメギリ/1/小穴をあける
207/マルギリ/1/小穴をあける
208~211/マエアナクギサシ/4/マエ穴をほる
212~213/サキアナクギサシ/2/二枚の板をつづるクギアナミチをほる
214~223/クギサシ/20/クギ穴をほる
234~237/スクイゴ/4/新旧の板をはぐ時クギ穴をあける
238/ナラシ/1/マキハダの面をならす
239~243/カナヅチ/5/ツツミクギを打ちこむ、ノミ、フナクギ、ボートを打つ、船の建具作り
244~245/ホウコンヅチ/2/マキハダ打ち
246/マキハダ(ホウコン)/1/すきまにうめる
247/マキハダウチ/1/マキハダを入れる
248/ハサミ(マキハダバサミ)/1/マキハダを切る
249~250/カグリダシ/2/古いマキハダをほり出す
251~252/マキハダケズリガマ/2/マキハダをはぐ
253/マエジョウナ(マエガンナ)/1/太物の荒削り
254/マエジョウナの柄/1/原材荒削り
255~258/ナタ/4/船材の荒削り
259~261/チョウナ(サメジョウノ)/3/角物荒削り
262/カドショウギ(トメガタ)/1/船材を45度に切る
263/カドジョウギ90度/1/船材の木取り
264/ジョウギ45度/1/船材の木取り
265/ジョウギ(40°、45°、120°、150°)/1/船材の木取り
266/サシガネ/1/角度の割り出し
267~268/カサネガネ、サシガネ/2/折りたたみ式、米国製
269/スミツボ(瓢箪形)/1/印をつける
270/スミツボ(角形)/1/印をつける
271/スミサシ/1/印をつける
272/スミツボとスミサシ/2/印をつける
273/カケヤ/1/龍骨をしめる
274~275/カケヤ/2/龍骨をしめる、用材の組み合せ
276~277/キマワシ/2/原木移動
278~279/ヒキダシ/2/板を曲げる
280/キボートの原型/1/見本
281/キボートの型/2/
282~283/キボート/3/外板を龍骨につける
284~291/ボートル/8/龍骨をとりつける
292/イタボートル/1/船のケタドメ
293~296/ボートウ/4/鉄製
297~313/トオリクギ/136/ナカダチ、カワラをとりつける
314~327/ヌイクギ/14/力の加わる部分に打ちこむ
328~347/カイオリクギ/220/デッキに使う
348~349/ツツミクギ(二寸)/12/船の大腹に板を打つ
350~352/クギシメ/3/フナクギシメ
353/タック/1/外板を龍骨にとりつける
354/タックジメ/1/タックを打ちこむ
355/クイキリ(クギキリ)/1/打った小釘を切る
356~359/トッカン/4/つなを結ぶ、ロヅナ、トモヅナどめ
360/マルカス/1/船板の原板をひく
361~363/クギヌキ/3/釘を抜く
364~369/クギヌキ(バール)/6/英国製
370~374/カスガイ/5/つなぐ、二枚の板をとめる
375~378/ワカスガイ/4/広い板、外板をはぐ
379/ポンチ/1/釘頭を埋めこむ
380/タガネ/1/古釘を切る
381/カナベラ/1/ホウコンを入れる
382/ヘラ(ホウコンベラ)/1/マキハダの表皮を削る
383/ネジマワシ(ドライバー)/1/ネジクギをネジこむ
384~388/ナンバ/7/帆綱を止める、原木のつりあげ
389~390/ナンバ、セミ/2/帆の上げ下げ
391~402/一マイカッシャ(一マイブロック)/12/船を船台にあげる、帆あげ、帆げたつり、伝馬船まきあげ
403~413/二マイカッシャ(二マイブロック)/11/船を上げる、帆を上げる
414~415/シャックル/2/船を上げ下げする
416/シャコ/1/ワカスガイのとめがね
417~418/ロクロ(カグラサン)/2/船をおかに上げる、カグラサンのツナまき.
419~421/トロッコのコロ/3/トロッコの車輪
422/ハンドル(ロクロの把手)/1/綱の捲き取り
423/マキトリのハンドル/1/船の船定綱をまく
424/ワラヅナ/1/船のハリヅナ
425/アサヅナ/1/ハリヅナ、モヤイヅナ
426~427/オヅナ(アサヅナ)/2/船の上げおろし
428/ツブ(シュロヅナ)/1/ハリヅナ、モヤイヅナ
429/ウムシバコ/1/外板曲げ
430~432/マンリキ/3/船材曲げ、板をはぐ
433/マンリキのアシ/1/ 〃
434/アナホリ/1/砂浜に柱穴をほる
435/タチボウチョウ/1/帆布をたつ
436/カキオトシ/1/船底のフシウボ取り
437/カギ/1/帆ぬいの糸しめ
438/カギザオのカギ/1/サオの先につける
439~440/イケマのセンガタ/2/
441/マドワクのカネ/1/船窓
442/ログイ/1/ろの支点
443~449/ドウグバコ/7/道具入れ
450/アラト/1/刃物をとぐ
451/ジイタ(ヅイタ)漁船/1/広島音戸
452/〃    久賀型漁船/1/久賀型漁船
453/ジイタ(ヅイタ)三浦、村岡船/1/東和町森野、久賀、前島
454/〃  山本船/1/大畠遠崎
455/〃  田坂、升田船/1/大畠遠崎
456/〃  川下船/1/広島音戸
457/〃  岩田船/1/大畠遠崎
458/〃  木田船、若○船/1/大島沖○○
459/〃  古本船/1/広島、音戸、早瀬
460/〃  久賀機械船/1/久賀港町
461/〃  機帆船/1/
462/〃  藤丸廻船/1/久賀古町
463/〃  帆船/1/
464/〃  漁船/1/大畠遠崎
465/〃  村田船、八木船/1/橘、浮島、岩国、黒島
466/〃  久保船/1/橘、日良居
467/オオダマサマの木型/1/
468~470/フナダマサ/3/
471~474/オフダ金刀比羅宮/4/
475/カンバン伊東造船所/1/

〔桶屋用具〕 289点
1~2/マエジョウノ/2/桶の底板をうすくする
3~4/シゴワリナタ/2/クレ、ソコイタ、カガミを丸くはつる
5~6/ノコ/2/板物を切る、タテビキ、ヨコビキ
7/ドウツキノコ/1/タテビキ
8/ザンギリノコ/1/原木切り
9/タケヒキノコ/1/竹を切る
10/オリタタミタケビキノコ/1/竹を切る
11/リョウバノコ/1/タテビキ、ヨコビキ
12~17/ヒキマワシノコ/6/底、カガミを丸くひく
18~23/ウチゼン/6/クレの内側削り
24~29/ソトゼン/6/クレの外側削り
30~34/マエガンナ/5/クレの外側削り
35/ショウジキ用カンナ/1/クレの側面を削る
36/ツツマクリ/1/押して削る
37~46/マルガンナ/10/クレの内側を削る
47~50/ヒラガンナ/4/底、蓋を削る
51~52/シャクリガンナ/2/底をはめるヒを削る
53~54/ヒガンナ/2/底をはめるヒを削る
55~57/ツツマクリ/3/押して削る

58~59/ショウジキ/2/クレを動かして削る
60~61/ショウジキバ/2/クレを動かして削る(刃)
62~63/アリキリ/2/クレの内側に印をつける
64~65/フジザラエ/2/フシアナをさらえる
66~71/エリギワ/6/底の座をならす
72~77/ボートギリ/6/
78/アナサラエギリ/1/
79~80/四ツ目錐/2/竹釘の穴掘り
81~84/タブソギリ(五升、一斗、二斗、四斗樽用)/4/タブソ穴をあける
85~86/フシモミ(フシギリ)/2/センをさす穴をあける
87~88/ウチギリ/2/竹の目釘の穴あけ
89~90/四ツ目ギリ/2/底、カガミ板の目釘穴あけ
91/ツボギリ/1/大きい穴あけ
92~93/ミツメギリ/2/カガミの穴あけ
94/ミツメギリ(ハンドルツキ)/1/セン穴あけ
95~96/ナタ/2/クレわり、竹わり
97/タケケズリ/1/輪にする竹の面取り
98~99/タケワリ(ジュウジ)/2/竹の四ツ割用
100/六ツ割り用タケワリ/1/竹の六ツ割用
101~102/タケガマ/2/竹を割る、削る
103/タケケズリ/1/ワの外側削り
104/コガタナ/1/細工用
105/コガタナ(長柄付き)/1/細工用
106/マルノミ/1/内側を削る
107~108/サカメのタタキ/2/サカメをたたく
109~112/ツチ/4/ふたを打ち込む、四斗樽の輪じめ
113~114/ツチ(四斗樽用)/2/輪じめ
115/キワリヅチ/1/樽材作り
116/カナヅチ/1/釘を打つ
117/シメヅチ/1/底、フタを張り合す
118~119/ワジナヅチ/2/輪じめ
120/フタのメオクリヅチ/1/ふたをはぐ
121~122/コットイ/2/竹の輪を組む
123~128/六尺用ヘラ/6/輪を入れる
129/六尺ベラ(コットイ)/1/輪を入れる
130/四斗樽用ウチベラ/1/輪を入れる
131/カナベラ/1/カナワを入れる
132~133/カジギ/2/輪を入れる時当ててたたく
134~145/シメギ/12/輪を入れる時当ててたたく
146~147/ムネアテ/2/クレを当てて胸でおさえる
148/作業用コシカケダル/1/
149/クレのケズリダイ/1/クレの長さを合せる
150~151/オケダイ(シゴトダイ)/2/桶作りの仕事台
152/ケズリダイ/1/削る時、側板を固定する
153/ミツメギリのムネアテ/1/
154/メクギボウ/1/目釘の位置を定める
155~158/タチボウ/4/二斗、三斗、三斗七升、四斗、四斗五升の深さをきめる
159/一斗のトリクミボウ/1/深さをはかる
160/二斗のトリクミボウ/1/深さをはかる
161/二升樽のトリクミボウ/1/深さをはかる
162/三升のトリクミボウ/1/深さをはかる
163/五升、三升、二升用トリクミボウ/1/深さをはかる
164/八寸外ジョウギ/1/クレの外側をきめる
165/八升桶の内ジョウギ/1/クレの内側をきめる
166/八寸桶のジョウギ/1/内型をきめる
167/二尺四寸ソトジョウギ/1/外側をきめる
168/二尺五寸ソトジョウギ/1/外側をきめる
169/二尺八寸ソトジョウギ/1/外側をきめる
170/三尺六寸外ジョウギ/1/外側をきめる
171/三尺六寸底ツキジョウギ/1/外側をきめる
172/五尺八寸の内ジョウギ/1/内側をきめる
173/六尺外ジョウギ/1/外側をきめる
174/九寸外ジョウギ/1/外側をきめる
175/メクギボウ/1/目釘穴をきめる
176~177/タル用カタガネ/2/外ワクをきめる
178~179/ハンダルのタルのワ/2/タガの見本
180~183/ヒトダルのワガタ/4/輪の大きさをきめる
184~185/タル用カタガネ/2/四斗五升樽用外側の円をきめる
186/一斗樽用カタガネ/3/ワガネ
187/五斗樽のカタガネ/5/カタガネ
188~189/ヒトダル(半樽)のダブソのセン/6/
190~192/ダブソのセン/3/六尺桶、四斗樽用
193/ダブソのアナミガキ/1/セン穴をみがく
194/六尺桶のダブソ/1/セン付き
195~196/一斗樽のダブソ/5/セン付き
197~199/四斗樽のダブソ/4/セン付き
200/五升樽のタブソ/2/セン付き
201/六尺桶のタブソ/1/調整つき
202~204/セン/3/切断して作る
205/ヒトダル(半桶)の上ブタのセン/5/
206/一斗樽用フキヅツ/2/樽の空気もれを調べる
207~208/四斗樽用フキヅツ/3/樽の空気もれを調べる
209/五升樽用フキヅツ/2/樽の空気もれを調べる
210/一斗樽のフタイタ/2/鏡板
211~212/四斗樽のフタ
213~214/四斗樽の底板/2/
215~216/センヌキ/2/樽のセンヌキ
217~218/ブンマワシ(コンパス)/2/フタ、カガミをきめる
219/モノサシ/1/二尺ザシ
220~221/ハケ(刷毛)/2/商標を作る
222~226/ヤスリ/5/ノコ、キリの目立
227/クギヌキ/1/竹釘ぬき
228/ハクミ/1/ノコの歯の調整
229/カナバン/1/カンナをとぐ
230/カスガイ/1/輪をしめる時底にうつ
231/アラト(トイシ)/1/刃物をとぐ
232/アラト(トイシ)/1/刃物をとぐ
233/道具箱
234/ドウゴモ/1/樽にまいて送る
235/六尺桶の簀/1/組立てる時の雨、日よけ
236/コッピツ/1/領収書用
237~241/ボタンバケ/5/商標をする時こする
242~243/スプン皿/2/染料の皿
244~247/記号印(イ、ロ、ハ、ホ)/4/横に押す
248/符丁印 極/1/二番
249/符丁印 天/1/三番
250/符丁印 品/1/四番、普通品
251/符丁印 撰/1/最上品
252~266/商標印/15/東屋醸、清酒、有功賞、商標、登録、酒樽製造共同販売ほか

〔桶屋製品〕 29点
1~6/手桶/6/酒の仕込み場の桶、穀物をうつす
7~13/手桶(水汲み桶)/7/水汲み
14~21/味噌桶/8/
22/ツルベ/1/水を汲む
23/ツルベオケ/1/水を汲む
24/一斗樽/1/醤油樽
25/チョウダライ/1/顔を洗う
26/タライ/1/
27/洗い桶(ハンギク)/1/米を研ぐ
28/牛の桶/1/牛の飼い葉桶
29/オリクミヅツ/1/醗酵検出

〔傘・提灯屋用具〕 291点
1~3/フシトリガンナ/3/傘の親骨のふし削り
4/フリトリ刀/1/傘元竹のふちとり
5/クリコミガンナ/1/傘ろくろの内側削り
6~8/ロクロギリ/3/傘ろくろの内側削り
9~10/キリ/2/傘提灯の竹の穴あけ、傘の小骨の穴あけ
11~12/アツガマ(タゲガマ)/2/傘の柄竹ふしさらえ、提灯のヒゴ作り
13/タケビキノコ/1/竹を切る
14~15/カミキリ用カミソリ/2/傘の紙切り、胴ばり
16~19/カミキリホイチョウ/4/傘の天井紙切り
20~21/ニギリバサミ/2/傘提灯の紙、糸切り
22/トウバサミ/1/紙を切る
23~25/ブンマワシ/3/傘提灯の紋書き
26/ブンマワシの小筆/1/傘の円を書く
27~33/ハサミ(シゴキバサミ)/7/傘紙の折り目付け
34/ハサミ/2/傘提灯の糸どり
35~37/提灯のカタイタ尺四寸/3/
38/大提灯のカタイタ尺六寸/1/
39/赤提灯のカタイタ/1/1組12枚の内の3枚
40/ワガネ/18/傘の形をきめる
41/ワガネ(カナワ)/31/傘の形をきめる
42/フルイ(トオシ)/1/傘提灯のノリをおろす

43~44/スリバチ/2/傘提灯の染料塗り
45/スリバチ/1/傘提灯のノリをする
46/スリコギ/1/ 〃
47/コネバチ/1/ノリねり
48/センリョウ用サラ(カガツ)/1/傘の染料皿
49/センリョウザラ/1/傘提灯用
50/センリョウチャワンとスリコギ/2/提灯用
51/ネリバチ/1/傘提灯染料用
52~53/カタクチ/2/傘提灯染料をとく
54~55/ノコバコ/2/ノリねり
56/ノリダイ/1/ノリねり
57/ノリバケ/1/傘提灯のノリづけ
58/フチトリバケ/1/傘のふちどりを塗る
59~60/ドウバリバケ/2/傘提灯の胴張り
61~63/ウルシベラ/3/傘提灯の漆塗り
64/ウルシバケ/1/傘提灯の漆塗り
65/シアゲミガキ/1/傘紙の艶出し
66/大筆/1/傘提灯の大文字書き
67~71/中筆/5/傘提灯の文字図書き、中文字書き、朱書き
72/小筆(ペンキ文字筆1号)/1/傘提灯の紋線書き
73~74/小筆/2/提灯の紋書き
75/スズリバコ/1/紋書きの下書き
76/モノサシ(折差)/1/傘提灯の寸法出し
77/カサのフチガミ/37/傘
78/カサガミ/4/傘
79/フチバリ紙/1/傘
80~82/ロクロ/111/傘
83/提灯の輪の内板/1/提灯
84/提灯のヒゴ/6把/提灯
85/人力車弓/1/提灯
86~87/長弓/2/提灯
88/傘の柄竹/2/傘
89/カサカゴ/1/傘を運ぶ

〔傘・提灯屋製品〕 8点
1~2/バンガサ(番傘)/2/子供用
3/蛇目傘/1/
4~7/提灯箱/4/丸に中落ひし、小丸提灯入り丸にミツ柏、丸にツタ、丸にミツ寄ツタ
8/大提灯箱/1/

〔機屋用具〕 280点
1/ワタクリキ(サネクリ)/1/種子を抜き取る
2/ワタカゴ/1/綿花を入れる
3/ワタウチ用カコイカゴ/1/中で綿を打つ
4~23/イトグルマ/20/糸を紡ぐ
24~25/テグリ(カエグリ)/2/糸ワクに取る
26~60/サグリ(キカイグリ)/35/糸ワクに取る
61~65/カセグリ/5/糸を束ねる
66~75/カセグリ(トケイ)/10/糸を束ねる
76~78/カセグリ(トンボ)/3/イトワクに巻きとる
79/分銅つきカセワク/1/イトワクに巻きとる
80~81/カセワク/2/イトワクに巻きとる
82~107/イトワク/120/カセイトを巻く
108/イトマキ/2/カセワクの糸をまきとる
109~112/ヘエ台/4/糸をヘエる
113~114/クダタテ/8/ツムをさし糸わくにまく
115/ヘエガネ/13/経糸を整える
116/木綿糸/1/白木綿
117~118/タカハタ/2/木綿機
119/ゲンリョウバタ/1/唐草織
120/バッタン(ワク)/1/高機のヒ
121~122/サヤ/2/高機のサヤ
123/バッタン/1/高機
124~130/カケソ/7/高機の経糸をとおす
131~135/オサザオ/5括/糸口をしわける
136/オサ/1/経糸の調整、打込み
137~138/オサのワク/2/櫛目の部分をはめる枠
139/オサとオサ箱/8/経糸の調整、打込み
140/オサとオサのワク/1/経糸の調整、打込み
141~150/ヒ/14/経糸の間に糸を通す
151/シンシ(スイシ)/4/布口を張る
152/二尺ザシ(鯨尺)/1/
153/織布の経糸/1/見本

〔機屋製品〕 45点
1/筋/1/着物
2/格子/1/着物
3/唐機/1/着物
4/子持縞/1/着物
5/格子タテジマ/1/着物
6/ハナレタテジマ/1/着物
7/盲縞/1/着物
8/ベンケイゴウシ/1/蒲団ガワ
9/唐機/1/着物
10/カスレヨコジマ/1/着物
11/ヨコジマ/1/着物
12/微塵縞/1/着物
13/ベンケイガラ/1/着物
14/タテジマゴウシ/1/着物
15/子持縞/1/着物
16/筋/1/着物
17/格子/1/蒲団ガワ
18/カスレジマ/1/着物
19/カツオ/1/着物
20/盲縞/1/着物
21/微鹿縞/1/蒲団ガワ 着物
22/ムジ/1/着物
23/棒縞/1/着物
24/カスリヨコジマ/1/着物
25/ヨコジマ/1/着物
26~27/タテジマ/2/着物
28/子持縞/1/着物
29/ベンケイゴウシ/1/蒲団ガワ
30/唐機/1/着物
31/万筋/1/着物
32/ヨコジマ/1/着物
33/タテジマ/1/着物
34/子持縞/1/着物
35/ヨコジマ/1/着物
36/万筋縞/1/着物
37/ミダレガスリ/1/着物
38/シモフリ/1/着物
39/カスリ格子/1/着物
40/末広とうぐいすと梅/1/着物
41/重ね枡/1/蒲団
42/格子/1/着物
43/格子と菱/1/蒲団ガワ
44/エガスリ/1/着物
45/蚊張地/1/蚊張

〔紺屋用具〕 338点
1~3/アイガメ/3/あい玉を入れる
4~5/アイツボ/2/アイ染用
6/アイウス/1/アイをつく
7/キネ/1/アイをつく
8/ゴウス/1/色止のゴジル引き
9/ヒキウス(ネバリウス)/1/餅米を細く挽く
10/オケ/1/染めた小物の水洗
11/タネイト/1/絵ガスリ用
12/藍染めの生糸/1/ししゅう
13~133/カタガミ/121/池染、小紋、松竹梅、宝くずし、絵絣、糸目笹など
134~137/ケタ(絹用)/4対/染めた布を干す
138/ケタ(幅の広い反物用)/1/染めた布を干す
139/ケタと布/1/染めた布を干す
140/カタイタ(カタツケイタ)/1/ノリをつけ染料をとかす
141~143/ハケ/3/ノリをはく
144/フナベラ/1/細かな調整
145/マルベラ/1/型紙をはりつける
146/ヘラ/1/縫紋の絹うつし
147/ヘラ(コマベラ)/1/染料をのばす
148/ノバシヘラ(デバベラ)/1/のりをねる
149/タンポ/1/紙型の上からこする
150~152/ヒノシ/3/布をのす
153~154/ヤキベラ/2/着物のヘラつけ、紙や布に印をつける
155~255/モンカタガミ/101/オニカシワ、九立四目、三ツ割り菊、九分の丸、抱いねなど
256/アテコ/1/紋をつける
257/モンロウ/1/布にロウをひく
258~261/モンロウ(ロウセキ)/4/紋型紙をおさえる
262~263/シカのツノ/2/ロウをひく、文型をはりつける
264/ブンマワシ/1/紋型紙に円を書く
265/イトキリバサミ/1/縫紋の糸切り
266/キガミソリ/1/樫材カミソリ
267/ジョウギ/1/面取りをする
268/モンカタキリのダイ/1/紋型作り用
269/ワク(ヌイモンヨウ)/1組/縫紋用布をはさむ
270/モンコテ/1/紋の火のし
271~274/コテ(ヤキゴテ)/4/布の火のし
275~279/イロトキザラ/5/紋の染料を調合
280/モンのセンリョウ入れ/1/ガラスビン
281~291/ヌイモンイト(黄、アサギ、黒紫など)/41/ししゅう
292/ヌイモンバリとツツミガミ/1/鋼材製針
293/アオゾリツツミガミ/2/渋紙
294/ヒツ/1/衣類入れ
295~298/ウワエダンス/4/紋の道具入れ
299~302/フミバコ/4/文書入れ
303~304/スズリ/2/紋を書く時使用

305/ミズサシ/1/硯の水をさす
306~307/ブンチン/2/紋書きのおさえ、型紙をおさえる

〔紺屋製品〕 23点
1-2/羽織/2/絹をあい染め、絹を黒に染め三ツ柏紋
3/モンペ/1/絹を黒に染め
4/単衣(ムジ)/1/絹をあい染め
5/袴(センダイヒラ)/1/木綿の糸染め
6~7/浴衣地(ベンケイジマ)タテジマ/2/木綿の糸染め、木綿の型染め
8/カスリ/1/種糸取り
9~12/エガスリ/4/木綿、麻の型染め、種糸どり(亀鶴)
13/キヌジのモンツキバオリ/1/あい染、式服
14~15/エクマ(ヒキマク)/2/木綿地かき染め
16/ノボリのフトン/1/木綿地ひき染め
17/タンゴのノボリ(布端)/1/〃 かき染め
18/タンゴのノボリ/1/〃
19/マツリのノボリ/1/〃
20~21/ノボリ/2/木綿地のかき染め
22/ユカタ(シボリ)/2/シボリ染め

〔醤油屋用具〕 254点
1/二斗八升桶/1/大豆を入れる
2~5/研ぎ桶/4/大豆、麦をとぐ
6~7/米研ぎ/2/〃
8~11/ニナイ桶/4/水を汲む
12~14/手桶/3/醤油、諸味を汲む
15~22/かし桶/8/原料を洗ってかす
23~28/シタミ/6/水を切る
29/ソオーケ/1/水を切り釜に入れる時
30~32/蒸籠(コシキ)/3/麦、大豆を蒸す
33~34/大釜/2/コシキ用
35/大釜(コシキ用)/1/コシキ用
36/釜/1/湯をわかす
37/カマワ/1/蒸気もれを防ぐ
38/炒り鍋/1/原料を炒る
39~42/大杓/4/諸味、醤油を汲む
43~45/大杓子/3/煮る時混ぜる
46/杓子/1/炒る時混ぜる
47/玉杓子/1/煮る時にすくう
48/棧板/1/桶をおく
49~54/モロブタ/27/諸味、麹を入れる
55/麹用モロブタ/9/種麹を入れる
56~57/モロブタのサンギ/16/モロブタを重ねる時間に入れる
58~59/諸味棚/2/諸味を醗酵さす
60~64/暖気樽/5/ムロで麹の保温用
65~66/諸味篭/2/諸味を六尺桶に運ぶ
67~68/オウコ/2/天秤棒
69~71/醤油ダテ/3/諸味をこす
72~106/六尺桶/35/諸味をしこむ
107/三尺八寸桶/1/諸味をしこむ
108/四尺一寸桶/1/諸味をしこむ
109/四尺三寸桶/1/諸味をしこむ
110~113/カイ/17/諸味を攪拌する
114/カスリ/1/麦、大豆を掬いとる
115~117/諸味の汲み桶/3/諸味を袋に入れる
118/シメギ/1醤油を搾る
119/搾り木/1/醤油を搾る
120~123/搾り舟/4/諸味を搾る
124~125/搾り舟の棧板/2/諸味を搾る
126/棧木/1/諸味を搾る
127~134/バンギ(シメギ)/8/諸味を搾る
135~139/搾り袋/28/諸味を入れる
140/ヒアテ釜/1/煮沸する
141/杓/1/水、醤油を汲む
142/汲み杓/1/諸味、醤油を汲む
143~147/澄まし桶/5/醤油を澄ます
148~149/漏斗/2/醤油を樽瓶につめる
150~151/三尺八寸桶/2/醤油を汲み入れる
152/四尺桶/1/醤油の貯蔵、出荷用
153/四尺六寸桶/1/醤油の貯蔵、出荷用
154/三升樽/1/醤油の出荷用
155~158/五升樽/4/醤油の出荷用
159~169/四斗樽/11/醤油の出荷用
170~171/味噌桶/2/味噌貯蔵用
172/ウマ(キウマ)/1/モロブタを乗せる台
173~174/キャタツ(フミダイ)/2/踏台
175/梯子/1/高所の作業

〔瓦屋用具〕 45点
1~4/瓦の切型(受型)/4/平瓦の型
5~6/風切り瓦の切型/2/風切り(屋根のハシ)
7/地瓦の切型/1/地瓦(一瓦の一種)
8/平瓦の切型/1/平瓦
9/煉塀瓦の切型/1/煉塀瓦
10~11/大熨の切型/2/大熨
12/大面のノミ型/1/大面
13~16/カラクサのケン型(軒ヒラガワラ)/4/軒平瓦の唐草の型
17/ジイタ(ナカヌキ)/2/鬼瓦の中の粘土をくりぬく
18/ジイタ/5/鬼瓦を作る台
19/イチマイイタのアラジのジョウギ/1/タタラを作る
20/ロクロのダイ(台)/1/切形、受形をのせて成形
21/ナカエゴテ/1/アラジを切型の曲面に仕上げる
22/モトゴテ/1/切型の曲面仕上
23/フナグワ/1/粘土の切り返し
24~25/タタキ/2/アラジを切型で成形
26~27/五分のカナベラ/2/鬼瓦の成形
28~29/ヒモミガキベラ/2/巴、円形の側面をみがく
30~31/シナイベラ/2/巴のアラジのみがき
32~33/メントリベラ/2/仕上げのメントリ
34/カキヤブリ/1/キズをつけ接合させる
35/メッケ/1/タタラ切断の寸法いれ
36/セギ/1対/メッケのおさえ
37/コビキ/1/タタラを切る
38/キリガマ/1/切型の外面を整える
39/ヒバシ/1/焼いた瓦を出す
40/昼飯オケ(ベントウオケ)/1/

参考情報

 久賀は屋代島の北海岸に面し、藩政時代には大島宰判の勘場がおかれた(慶応2年に屋代村に移される)。当時は、農民を中心とした地方と漁民を中心とした浦方に行政単位が分かれていた。地方は、産業の中心は農業といいながら、大島一帯で共通してみられるとおり平地狭少の割に人口の多いことで農業に頼りきれない事情があった。
天保年間に編集された「防長風土注進案」の久賀村同浦の産業之事に
 田畠占戸口多く、戸前に當り候得は僅田壹反八畝餘畠五畝餘ニ當り、作方計りニ而は渡世六ケしく御座候ニ付、三餘之暇苫縄温飩焼麩より其外之産業相營、夜白相働き渡世之一助ニ仕候
とあるのはその事情をよく物語っている。
 浦方においても、廻船持や遠方出漁が多くなるにつれてその舸子を必要とし、船を持たない漁人や船方が増えている。
 享保のころより甘藷栽培が普及したことにより食料が安定し、以後、地方・浦方共人口が増えて、土地や船を持たない人の職人化・商人化を促進した。それは、久賀人の持つ勤勉性・創造性・発展性等の気質により拍車がかけられ、諸職といわれる如く幾多の産業を生むのである。
〔石工用具〕
 久賀の石工は、海岸の波戸作りから始まる(文政9年の波戸作りが最初といわれる)。亀の甲積みでソリをつけた工法が久賀の石工を特徴づけるもので、潮留め石垣作りに効果を示し、各地の塩田の潮留めや護岸工事で活躍した。この技術は山間部の耕地の石積み土木工事でも利用されるようになり「大島の石垣づみ」の名を県内外にわたってとどろかせたのである。
〔舟大工用具〕
 浦方の主産業である漁業は、漁船の必要から舟大工を生んだ。久賀人の積極性はこの漁業においても発揮され、単に近海漁業のみでなく、遠く壱岐・対馬にも進出していくのである。この遠海漁業は帆と櫓で渡るもので、久賀船と呼ばれる耐浪性に富んだ船が作られたのも久賀の舟大工の力をよく示すものである。
〔機屋用具〕
 藩政時代、「防長風土注進案」によると、農業外収入が銀596貫のうち、縞木綿が銀382貫とある。これは農業外収入の64%強を占め、久賀での綿織業の重要性をよく表している。綿織は大島内各地でも見られたが、久賀以外は白木綿を生産していた。
 織機は、藩政期は地機であったが、明治20年頃より高機に、日露戦争ころよりバッタン、明治40年代になって足踏式、次いで動力織機とかわっていく。
 原料は安芸・伊予から主として入り、問屋を通じて各家で賃織させ、製品は大阪方面に送られていた。高機時代に入ると、問屋自身でも織るようになり、動力式になって家内工業形態はすっかり消滅した。
 絹については、明治に入って桑の栽培や生糸・絹の生産が行われたが、木綿と比べると微々たるものである。
〔紺屋用具〕
 久賀の綿織は縞木綿が主力であったため、必然的に紺屋を生み出した。天保年間に地方15軒、浦方3軒、計18軒の紺屋があったことは、機織と共にこの地の産業を特色づけるものである。
 藍玉は、当初地元で生産されていたが、文政5年に室積に藍座が出来、更に阿波藍玉が入るようになると地藍は生産しなくなった。紺屋は現存しないが、太平洋戦争前までは6軒が営業していた。
〔鍛冶屋用具〕
 「風土注進案」には、地方に7軒の記載がある。農耕用の鋤・鎌・鍬等や包丁・鉈を打ったり、船釘等の舟大工関連用具を作ったもので、諸職の発展に貢献した。技法は特殊なものはないが、注文に応じて作ったもので、鍛冶屋によって形や質が異なり素朴さを持っていた。技法は伊予から伝わったとの伝承がある。
〔傘・提灯屋用具〕
 傘・提灯屋についての記録はない。何時ごろから作られ、どのくらい作ったかは不明である。近在の需要を満たす程度のものと思われる。戦時中まで2軒が生産していたという。
 旧条例により指定された山口県指定民俗資料は、新条例附則6により、新条例の施行日をもって、山口県指定有形民俗文化財とみなす。

地図

画像

久賀の諸職用具 関連画像001

久賀の諸職用具 関連画像002

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