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文化財の概要

文化財名称

金造菩薩形坐像

文化財名称(よみがな)

きんぞうぼさつぎょうざぞう

市町

周南市

指定


区分

有形文化財

時代

平安時代

一般向け説明

 周南市楞厳寺に蔵される。像高は4.29cm。頭部前面に三角形の宝冠をいただく。体部は左肩から右肩に条帛(じょうはく)をかけ、背面にも条帛が表現される。右ひじは前にして手先はひざ頭におく。左手はひじをまげて手の平を上にむける。右足のみが前面に見え、左足の表現はない。重量35gで、金の純度は90.18%である。天然の砂金を原料として中型を用いて鋳造した中空の像である。湯廻りが悪く胸部・後頭部・背中に小孔が見られる。本像は石碑により、嘉永6年(1853)、日尾山(現観音岳、標高410m)の山頂で発見され、後に楞厳寺へ納められたことがわかる。制作は11~12世紀と推定される。

小学生向け説明

 周南市楞厳寺(りょうごんじ)にあります。
 純金製で、像の高さは4cmです。重量35gで、金の純度は90.18%です。天然の砂金を原料につくられた、中空の像です。
 この仏像は、記録によると、1853年3月13日、日尾山(現観音岳、標高410m)の山頂で発見され、後に楞厳寺へ納められたとあります。
 つくられたのは11~12世紀とおもわれます。

文化財要録

要録名称

金造菩薩形坐像
 付 日尾山土中出現黄金像正観世音縁記  
   日尾山山頂黄金像出土地石碑 

指定区分・種類

彫刻

指定年月日

昭和62年3月27日(山口県教育委員会告示 第1号)

所在地

周南市大字湯野1929番地 
周南市大字湯野字上牧819番地の1(日尾山山頂黄金像出土地石碑) 

所有者

宗教法人 楞厳寺

制作等の年代又は時代

11世紀~12世紀

員数

一躯
 付 一巻
   一基

製作者

不明

品質及び形状

【形状・品質・構造】
 金造。中型を用いて鋳造した中空の仏像。湯廻りが悪く、胸部・後頭部、背中などに小孔が見られる。
 頭髪は単髻で、頭部前面に三角形の宝冠を戴く。天冠台は頭部を一巡する。体部は左部は左肩より右脇に条帛を掛け、背面も条帛が表現される。右臂は前にして手先は膝頭に置く。左手は臂を曲げ掌を上迎させる。左右両臂には臂剣(表のみ表現)を付ける。右足のみが前面に見え、左足の表現がない。

寸法又は法量

【法量・重量】
単位 cm
○法量 像高/4.29
     髪際下/3.25
     面長/0.94
     面幅/0.86
     頂上~顎/1.92
     面奥/1.0
     肩幅/2.09
     胸厚/1.09
     腹厚/1.05
     臂張/2.31
     膝張/2.92
     膝高/0.53
     膝奥/1.6
     裳先奥/1.72
○重量 35.0g
○日尾山土中出現黄金像正観世音縁記 1巻
   楮紙 本紙の縦22.1㎝ 横240㎝
○日尾山山頂黄金像出土地石碑 1基
   花崗岩製 高さ77㎝ 幅39㎝ 厚さ18㎝

参考情報

【参考】

地図

画像

金造菩薩形坐像 関連画像001

金造菩薩形坐像 関連画像002

金造菩薩形坐像 関連画像003