防府天満宮文書
ほうふてんまんぐうもんじょ
防府市
県
有形文化財
「防府天満宮文書」は、1295年(永仁3)の政所下文(まんどころくだしぶみ=役所から出した公文書)に始まり、室町末期、戦国時代を中心として、さらに1873年(明治6)の県社指定書に至る約580年間の古文書314点からなる。明治28年、19巻2冊に編集された。天満宮の祭事や大内氏・陶氏・毛利氏と天満宮との関わりなど広範囲な歴史事実を知ることができる。
1985年(昭和60)に追加指定された「大小行司職等差定文書」は、旧暦10月の御神幸祭の行事を執行する諸役人を、翌年度分についてあらかじめ定めておく毎年の差定状(さじょうじょう)。1330年(元徳2)から1873年(明治6)までのうち、約400年間分が残る。
防府天満宮文書は、鎌倉時代の1295年から、室町時代と戦国時代を中心として1873年(明治6)までの約580年間にわたる記録の数々です。天満宮の祭事や大内氏・陶氏・毛利氏それぞれと天満宮との関わりなどを知ることができます。
防府天満宮文書
一 防府天満宮文書
(追加指定)
二 大小行司職等差定文書(御当文)
古文書
昭和53年12月22日(山口県教育委員会告示第11号)
昭和60年4月16日(山口県教育委員会告示 第2号) 追加指定
防府市松崎町14番1号
宗教法人 防府天満宮
一、防府天満宮文書
鎌倉時代~明治時代
二、大小行司職等差定文書(御当文)
元徳2年(1330年)~明治6年(1873年)
一、防府天満宮文書
巻名/名称/通数/縦(cm)/横(cm)
1/天満宮政所下文等/48/37.9/2285
2/天満宮突鐘料米請文等/47/33.0/2271
3/重慶奉書等/23/33.1/1145
4/慶雄・隆恵連署書状等/51/28.5/2299
5/防州佐波郡松崎天満宮大専坊領坪付注文等/5/28.2/1404
6/防州佐波郡天満宮西林坊領坪付注文等/15/27.0/2182
7/松崎天満宮社領注進状等/21/28.5/1962
8/松崎天満宮惣社領注進状案/1/28.7/497
9/天満宮年中神事供料注文/1/28.4/450
10/防州佐波郡天満宮大専坊領坪付注文等/2/28.1/830
11/天満宮遷宮内談記録等/18/15.0/1116
12/防府天満宮社建仰文等/25/20.7/1351
13/天神九百年祭事執行触書等/12/21.0/719
14/防府天満宮造立先例記録等/7/25.0/500
15/寺社奉行所施行状等/11/20.9/521
16/天満宮年中行事/1/27.8/1261
17/貞治4年松崎天満宮造立奉納棟札写/1/194/29
18/享保3年松崎天満宮造立奉納棟札写/1/187/26
19/陶弘護書状等/22/-/-
冊子 2冊
(1) 防州天満宮一山由緒書(享保4年卯月25日) 25.8cm×19.0cm
(2) 防府佐波郡天満宮大宮司武光靭負由緒書等 25.8cm×19.0cm
二、大小行司職等差定文書(御当文)
(防府天満宮文書) 一九巻
二冊
三一四点
(大小行司職等差定文書) 五一四点
明治廿八年編集焉
社司 武光信雄 (印)
社掌 尾古重道 (印)
【形状・法量・内容】
〇形状・法量は省略
〇内容
旧暦10月の御神幸祭の行事を執行する大行司(事)・小行司(事)など諸役人を翌年分について御神幸祭終了後、あらかじめ定めておく毎年の差定状で、天満宮では御当文と呼んでいる。
これに時代が下がるにつれ覚書というものが添えられており、祭事のことはもとより、その年の主要な出来事わを知る手掛りともなる。
【その他参考となる事項】
二、大小行司職等差定文書(御当文)
(1)防府天満宮の御神幸祭は、今日裸坊祭と呼ばれて山口県を代表する祭として著名である。
当祭は菅原道真が九州へ下向の際、勝間浦に上陸したという説に則り、菅公送迎の古式を伝えたものといわれる。戦後は、旧暦10月15日に近い土曜日がその祭日に当てられている。
(2)今日の差定状
(3)本件を紹介したものに、防府史料第19集「防府天満宮大小行司記録」(昭和47年3月、防府市立図書館発行)がある。
(4)今回の指定は、昭和53年12月22日指定(山口県教育委員会告示 第11号)の防府天満宮文書(19巻、312点、2冊2点、計314点)の追加指定である。
既指定分については、「山口県指定文化財 古文書目録」(昭和60年刊)を参照のこと。
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