鶴姫
つるひめ
宇部市
宇部市
舞踊歌
宇部市居能町
締太鼓2・笛5~10
大正15年(1926年) / 男
明治40年(1907年) / 男
昭和17年(1942年) / 女
昭和05年(1930年) / 女
大正07年(1918年) / 女
昭和13年(1938年) / 男
昭和32年(1957年) / 男
今度どうやら調子が違うた
調子ょをそろえてさてその次はお鶴口説きで (略) ましょうか
国を申せば大隅薩摩(さつま)
灘(なだ)をへだてて琉球が島よ
五万三千三百石を お取りなされし桂木様の
一人娘でお鶴と云うてよお
歳が十八花なら蕾(つぼみ)
立てばしゃくやく花ならぼたん
歩く姿が百合の花よお
それの家老が隼人(はやと)の助よ
歳が二十一男じゃ美男
それに鶴姫心を懸けてよおえ
文や玉章(ずさ)日に日にやれど
やれど送れど返歌がないよお
そこで姫君やええて出してよお
殿の御用じゃと御殿にゃ呼ばる
姫の御用なら行かずばならぬ
急ぎ急ぎて御殿に上るよおえ
一間隔てて両手をついて
一間下りて両手をついて
何の御用かな姫君様よ
そなた呼んだは余の儀じゃないよ
そをた呼んだは余の儀にあらず
文の返事を何故は下さらぬほにほにど
文のことならお許しなされ
文のことならお許しょなされ
ほかのことなら如何様なりと
仰せくだされこの梅川に
釈迦(しゃか)も昔は七十と三でえ
恋をなされしためしがござるおおえ
恋に上下のへだてはないよ
釈迦も昔は七十と三でえ
恋をなされしためしがござるおおえ
さかいの上下はあれど
恋に上下のへだてはないよ
そこで梅川理に落とされて
書いて下され想(おも)いの文を
書いておお下され想いの文を
血書が七枚じゃが五枚よお
二世の妻じゃと三十と五枚
二世の妻じゃと三十と五枚
書いて封じて上書きしめてほおえ
綾で包んで錦で巻いて
大事をなされよ梅川様よ
もしも落とせばいろいろ命を大事になされよ梅川様よ
(以下略)
(注)
幕末疫病が流行したため、神意により踊りを奉納し退散させた。歌・踊りは下関市伊倉地方から伝えられた。
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