民謡ライブリー

民謡概要

民謡名称

石童丸(口説・盆踊歌)

民謡名称（よみがな）

いしどうまる(くどき・ぼんおどりうた)

市町村

岩国市

旧市町村

岩国市

分類

舞踊歌

伝承地

岩国市通津

伝承者

明治25年(1892年) / 男

昭和05年(1930年) / 男

明治37年(1904年) / 男

歌詞

昔語りを聞くさよいとしオイオーイ哀れなるかや石童丸はアラヨイヤーセーヨイヤーセー
父を尋ねて高野に登るオイオーイ
母を連れてはお山がならぬアラヨイヤーセヨイヤーセー
母は麓のたまよの茶屋に預けおかれしおん痛わしや　いたわしや
アラヨイヤーセヨイヤセー
すぐにその身はお山に登りオイオーイ幼な心もいとやさしくもアラ
ヨイヤーセーヨイヤセー
九万九千のおん寺々をオイオーイ尋ね廻れど行方も知れぬアラヨイ
ヤーセーヨイヤセー
是非もなくなく若君様はオイオーイ奥にまいらせ給いし時にアラヨイ
ヤーセーヨイヤセ
父の折節そのかるかやにオイオーイ花のごばんにあたらせ給いアラ
ヨイヤセーヨイヤセー
花のおん籠おん手に持ちてオイオーイ下(しも)に下(さが)らせ給いし時にアラヨ
イヤーセーヨイヤーセー
かくれござなくむめうのはしでオイオーイ　げにも　親子のきへん
の不思議アラヨイヤーセーヨイヤーセー
両方互いに行きあい給いオイオーイ
そこで若君かのおん僧のアラヨイヤーセーヨイヤーセー
袖を引かれてこれおん僧よオイオーイ剃(そ)りて間もなき今(いま)道心のアラ
ヨイヤーセーヨイヤーセー
もしもお山に居やんすなればオイオーイ教えて下され　おん僧様よ
アラヨイヤーセーヨイヤーセ一
問わせ給えば彼のおん僧はオイオーイさてもお稚児は愚かな尋ね
アラヨイヤーセーヨイヤーセー
そんな尋ねをしたとてたとえオイオーイいつがいつまで尋ねたとて
もアラヨイヤセーヨイヤーセー
知れることではないぞや稚児よオイオーイ人を尋ねて早しれよいは
アラヨイヤセーヨイヤーセー
何所(なんじょ)某何左衛門とオイオーイ国を名乗りて郡(コオリ)を書いてアラヨイヤー
セーヨイヤーセー
こーや七えきその谷口にオイオーイ書いて高札立て置くなればアラ
ヨイヤーセーヨイヤーセー
逢おうと思えば添書きをするオイオーイいやと思えばその札をひく
アラヨイヤーセーヨイヤーセー
遅し五日や三夜のうちにオイオーイ知れて来るぞやこりゃやいお稚
児アラヨイヤーセーヨイヤーセー
さてもさような事にてあればオイオーイ私幼少無筆でござるアラヨ
イヤーセーヨイヤーセー
慈非じゃ情にその高札をオイオーイ書いて下されおん僧様よアラヨ
イヤーセーヨイヤーセー
書いてやるのはいとやすけれどオイオーイここはむめうのはし幅なればアラヨイヤーセーヨイヤーセー
そなた用意の墨筆持たんオイオーイわしが所へ行こうぞござれアラヨイヤーセーヨイヤーセー

(以下略)