田植歌
たうえうた
岩国市
岩国市
作業歌
岩国市尾津町
笛・太鼓
明治37年(1904年) / 男
道囃子、神楽囃子(笛・太鼓)
本田囃子(はやし)一切
ヤーレーノー
防州岩国錦帯橋は 反りが五そり※四つ土台
百間敷石錦の川原 三国一の※反り橋
道中囃子、切山囃子(笛・太鼓)
本田囃子 四季山賦
ヤーレーノー
太しき立てし宮柱 鎮まる神の※恵にて
幾万才の末の世かけて 栄ゆる村こそ※めでたけれ
道中囃子 天現囃子(笛・太鼓)
本田囃子 富士山登
ヤーレーノー
米は御国の宝なり 田の面に穂に穂が※咲き満ちて
幾万才の末の世かけて 豊かを秋こそ※めでたけれ
道中囃子 祇園囃子(笛・太鼓)
本田囃子 三つ車
ヤーレーノー
山に松風音たたず 海ははるかに※波静か
幾万才の末の世かけて 治まる御世こそ※めでたけれ
(注)
」………※の所で歌い手が変わる。
元来道囃子は田に入るとき、田から出るときにやり、本田囃子は田植のときにするものであるので、本田囃子の中に道囃子が入るときはない。歌の交代は、長老の拍子木の音によってなされる。しろかき、えぶりさし、苗かたぎ。早乙女(田植)、囃子の順で田の中を苗をさしてゆく。
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