木戸刈屋盆踊歌
きどかりやぼんおどりうた
山陽小野田市
小野田市
舞踊歌
小野田市刈屋木戸
明治42年(1909年) / 男
明治32年(1899年) / 男
明治35年(1902年) / 女
明治31年(1898年) / 女
木戸と刈屋の境の松はホイホイ
わしが植えたが育つやらヨイショ
そろたそろたよ踊り子がそろたホイホイ
稲の出穂よりゃなおそろたヨイショ
盆が来たとてわしゃ盆すかぬホイホイ
白い浴衣(ゆかた)があるじゃなしヨイショ
親の意見と茄子(なすび)の花はホイホイ
千に一つのあだがないヨイショ
しのぶ恋路と夜降る雪はホイホイ
人目しのんで深くなるヨイショ
虎(とら)は千里の藪(やぶ)さえこすにホイホイ
襖一重がままならぬヨイショ
思い出すよじゃ惚(ほ)れよがうすいホイホイ
思い出さずに忘れずにヨイショ
色で迷わす西瓜でさえもホイホイ
中にゃ苦労の種があるヨイショ
木戸で見初(そ)めて刈屋で添うてホイホイ
子持ご前へ礼参りヨイショ
お前百までわしゃ九十九までホイホイ
共に白髪の生えるまでヨイショ
飲めやうたえや今宵をかぎりホイホイ
明日は出船の梶(かじ)枕ヨイショ
色は黒なる気は荒くなる、ホイホイ
止めておくれよ船乗りをヨイショ
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