八百屋お七(口説・盆踊歌)
やおやおしち(くどき・ぼんおどりうた)
下関市
美祢市
舞踊歌
美祢市
太鼓・三味線
明治35年(1902年) / 男
アラー音頭(おんど)出せ 音頭出せ
音頭がなけりゃ 踊られぬ
アラ ドッコイ ドッコイ
私の音頭は大根畑
ところどころにぬけ間がござる
ぬけ間どころにゃお囃子(はやし)をたのむ
アラー 八百屋お七の恋ものがたり
ある日お七が思うには
もう一度わが家を焼いたなら
お寺で小姓の吉三(きちさ)さんにと 添われようかと
火事じゃ火事じゃと半鐘つく
誰知るまいと思えども
お七が宅から3軒目
釜や宇平が主任にて
すぐさま役所にかけつける
そこで役所が大騒動
お七めし取れお裁(さば)きとなる
アラー お七ゃ十二か十三か
やまやま 取っても十四かや
いえいえおじさんわしゃ十五
まだも十四であろうがや
いえいえおじさんわしゃ十五
まだも十四であろうがや
年をかくして何としよう
私の生まれは 丙(ひのえ)ひの年丙午(ひのえうま)
七月七日が誕生日で
そこでお七と名をもろた
十四と言えば 助かるに 十五と言えば是非(ぜひ)もない
早く 綱打て御用の綱を
三日三夜(よ)さは牢の中
引き出すところは牢の口
アラー 白毛の駒(こま)にゃ乗せられて
広きお江戸の町中を
あちらこちらと引きまわされて さるされる
品川表を通る時 ドッコイ
あまた女郎衆の言うことにゃ
あれが八百屋のお七かや
色白じろと桜色
目もとパッチリ鼻高で
口もとじんじょうで歯が白て
髪はカラスの濡れ尾ばね
吉三が 迷うたも 無理ないことじゃ
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