金子歌(小松塩田浜子歌)
かなこうた(こまつえんでんはまこうた)
周防大島町
大島町
作業歌
大島町小松
明治43年(1910年) / 男
明治43年(1910年) / 男
小松よいとこ一度はおいで
泥の中から塩が出る ヨイショ ヨイショ
朝も早よから浜引ひいて
黒い土から塩を取る ヨイショ ヨイショ
大島小松の瀬戸のうずまく潮が
般若姫の恋のあだ ヨイショ ヨイショ
赤いたすきに姉さんかむり
娘十八寄せ姿 ヨイサ ヨイサ
恋し小(こ)川の鵜(う)の鳥みやれ
鮎(あゆ)をくわえて瀬をばのぼる ヨイショ ヨイショ
あんな浜子さんに何が良うて惚(ほ)れた
色は黒いが気はやさし ヨイサ ヨイサ
寺のまんじゅかれみたよな乳よ
だれに握らしょかこの乳を ヨイショ ヨイショ
私ゃ姉さに心(しん)から惚れた
乳と腰とになお惚れた ヨイサ ヨイサ
あんな浜子さんに何が良うて惚れた
色は黒いが気はやさし ヨイショ ヨイショ
松の林の塩釜さまで
今度会う日は十七夜 ヨイサ ヨイサ
ナー娘さの腰から下(しも)を
一夜借りたや夜明けまで ヨイショ ヨイショ
千秋万ぜん(歳)思う事あ叶(かの)た
床にゃ鶴亀五葉の松 ヨイサ ヨイサ
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