小糠踊(盆踊歌)
こぬかおどり(ぼんおどりうた)
岩国市
玖珂町
舞踊歌
玖珂町
大太鼓
明治44年(1911年) / 男
踊りゅう踊るなら三十まで踊れ
三十過ぎたら子が踊る
お前百までわしゃ九十九まで
ともに白髪の生えるまで
踊り踊るなら品よく踊れ
品のよいのを嫁にとる
瀬田の明現寺にゃ蜂が巣をかけて
坊さん出りゃ刺す入りゃさす
鮎(あゆ)は瀬に棲(す)む鳥ゃ木にとまる
人は情の下に住む
かねをたたいて仏になれば
かじ屋トンテンカンは皆仏
歌いなされよお歌いなされよ
歌でご器量が下りゃせぬ
歌でご器量は下りはせぬが
所作でご器量が下ります
踊り踊るちゅうて親の前を出たが
実は貴女に会いに来た
月は雲間に白雲がかり
わたしゃ二人の親がかり
踊りやすんで来たがまだ夜は明けぬ
明けりゃお寺の鐘がなる
太鼓たたき奴(め)が踊り子にゃ迷うて
七つ調子を八つに打つ
わしが死んだら誰が泣いてくりょうか
背戸の柿の木にゃ蝉が泣く
お月さまとは一緒に出たが
お月ゃ山端にわしゃここに
盆の十三日の踊の晩に
扇子投げたがとどいたか
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