木挽歌
こびきうた
山口市
徳地町
作業歌
徳地町野谷滑
明治23年(1890年) / 男
ヤーレ山が高うてあの家(や)が見えぬ
あの家恋しや山憎ヤー
ヤーレ寝ても起きてもあおなのだけで
鹿の鳴く声きくばかり
ヤーレあなたみたよな牡丹(ぼたん)の花が
咲いております来る道に
イヤー咲いた桜にゃ誰が駒つなぐ
駒が勇めか花が散る
ヤーレ思い出しては写真をながめ
なかの写真がもの言わぬ
ヤーレ山は焼けても山鳥ゃ立たぬ
何が立たりょうにゃ子がおるに
ヤーレ木挽さんなこらお泊りなされ
わしの殿御もあいのしょく
ヤーレやめて下さればくちと酒を
わしもやめますまおとこを
花は二度咲く若さは一度
わかさ恋しや二度はない
※第三節は音声なし。
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