三太馬子歌(口説・盆踊歌)
さんたまごうた(くどき・ぼんおどりうた)
山口市
阿知須町
舞踊歌
阿知須町南祝
太鼓
昭和5年(1930年) / 男
エー 物の始めを申そうなれば
島の始めは阿波路が島よ
エー 山の始めは 高野の山よ
神の始めは 出雲の神よ
エー 人の始めは 人丸様よ
大工始めは 竹田のばんじょう
エー 寺の始めは 三井寺様よ
私(わし)が始めは 父親(ととさ)と母親(かかさ)
エー 国の始めは 大和の国よ
大和国にて 山崎三太
エー 三太生まれを尋ねて見れば
元は よしある武士(さむらい)なれど
エー 幼な時より父親(ててこ)に別れ
一人母親(ははおや) 養いかねて
エー 下の郡(こおり)の金崎(かねさき)村に
小判四十両で 我が身を売って
エー 寒の十二月(しはす)も あの日の夜も
駒の手綱(たづな)で 月日を送る
エー 襦袢(じゅばん)一つで ねじ鉢巻で
数多朋友(あまたともだち) 打連れだして
エー 日にも毎日 京都(みやこ)に駄賃
歌い通うは 三太じゃないか
エー 三太その日の歌いし歌に
坂は照る照る鈴鹿(すずか)は曇る
エー 相の土山 時雨(しぐれ)の雨よ
三太馬子歌 ききたる者は
エー いかなるものでも空立つ鳥も
羽(はが)え静(やす)めて しばらく聞くよ
エー 川のなる瀬も 一瀬は止る
声の良いこと 正七力(りき)よ
エー 声の良い程 器量もよかろう
ご器量よい程 こころもよかろう
エー 心よければ 姿もよかろう
山の木がやも三太となびく
エー 石の地蔵さんも ひょろりとなさる
ここに 一つの哀れがござる
エー 伏見町なる代官様に
一人もちたる 玉代の姫が
エー 家がきびしゅうて 出ることならぬ
これが 姫子の病となりて
エー 食も進まぬ物をもいわぬ
二人親様 こりゃ何事か
エー そこで家久 お医者を呼びゃる
(以下略)
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