志賀団七(口説・盆踊歌)
しがだんしち(くどき・ぼんおどりうた)
萩市
福栄村
舞踊歌
福栄村福井上 他
太鼓
昭和8年(1933年) / 男
昭和8年(1933年) / 男
ヤートコセーノ ヨーイサナーエ
国は奥州のさて仙台の
アー ソカヨ ソカヨ
陸奥守様 その扶持取りに
(囃子詞以下略)
お名は片倉小十郎様の
それの家来で 団七殿は
背の高さが 六尺余丈(たけ)
古今無双の 悪侍で
ヤレ右の片倉領地のうちに
領地百姓で与太郎と 云うて
それに 娘が 姉妹(おとどい)ござる
姉が 宮城野 妹が 信夫(しのぶ)
頃は 六月中ばの頃に
親子三人 田の草 とれば
お城下りのよ 団七殿が
裃(かみしも) 若衆を四、五人 連れて
通りかかりし 高田の原へ
なんの気もなく 妹の信夫
取りて 田の草を つかんで 投げりゃ
運が悪けりゃ 団七殿の
御用袴に ちょっと 散りかかる
そこで 団七 大いに 怒る
父の与太郎は はや かけ上がり
畔に 手をつき 頭(こうべ)を下げて
こらえくだされ 団七殿よ
姉の宮城野 十六なれど
妹信夫は まだ 十三で
西も東も わきまえ知らぬ
こらえくだされ 団七様と
いうに 団七 聞き入れもせず
(以下略)
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