一般向け 説明 | 玄武岩は黒っぽい火山岩。六連島は下関漁港の西方4.2km、響灘に浮かぶ小島で、最高点は標高103.7mである。およそ3000万年前に堆積した地層(第三紀層)と、100万年余り前に噴出して、地層をおおう玄武岩からできている。 島の中央の高所にある玄武岩はこい灰色で、たくさんの小さな穴(孔隙=こうげき)が開いている。その孔隙の内壁に、きらきら光るうすい褐色のクロウンモの結晶がある。クロウンモは径約4mmで、六角形の板状の結晶である。クロウンモのほかに、カクセン石の2~3mmの針状結晶もある。指定地域面積は約5000㎡である。 玄武岩の孔隙中にクロウンモが形成されることは珍しく、他の玄武岩に比べて、ナトリウムやカリウムを含む割合が大きい。また、この玄武岩をつくったマグマは、地殻の下のマントルの一部が溶けたもので、地下約90kmから噴出したものといわれている。 |