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文化財の概要コンテンツ

文化財名称かんようじていえん
漢陽寺庭園
指定国指定
市町周南市区分登録記念物時代昭和
一般向け
説明
 漢陽寺庭園は、周南市鹿野地域の山裾に位置する(登録範囲7,066.42㎡)。登録対象となっている6つの庭園は、昭和44年(1969)から数年かけて、作庭家の重森三玲によって作庭された。
 昭和43年(1968)、当時の漢陽寺の住職らからの依頼に応じた重森三玲は、本堂裏の「潮音洞」がもたらす豊かな水の流れに着想を得て、昭和44年(1969)に作庭に着手し、本堂周囲に3つ、中庭に1つの庭園を完成させた。
 本堂南の「曲水の庭」は、裏山の灌漑用トンネル「潮音洞」から流れ出る水を分流させ、枯山水と融合させた曲水庭である。33個の立石を設け、観音が三十三変化する様を表現している。本堂北の「蓬莱山(ほうらいさん)池庭」は、山裾に苔地の築山と石組みを施し、潮音洞の水を分流させて作った流水式の池庭となっている。本堂東の「九山八海(くせんはっかい)の庭」は、立石を九山、手前の細長い池泉を八海とし、須弥山(しゅみせん)を中心とする仏教の宇宙観を表現している。また、中庭の「地蔵遊化(じぞうゆうげ)の庭」は、正方形の庭に石を円状に据えることで地蔵菩薩が子どもと遊ぶ様子を表した庭園である。
 この他、聴流殿南にある「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)の庭」と山門前の「曹源一滴(そうげんいってき)の庭」は、昭和48年(1973)に作庭されたものである。前者は、切石で作った格子模様の中に景石、ツツジ類、白砂、赤砂等を配したモダンなデザインとなっており、後者は、漢陽寺の近くの山崩れで発生した巨石を使って鶴亀を表現し、中央に石橋をかけた造りとなっている。
 以上のように、さまざまな様式、主題、意匠で造った複数の庭園から構成され、造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。
小学生向け
説明
 漢陽寺庭園は、作庭家の重森三玲によって作庭された庭園です。昭和44年(1969)から数年かけて造られた6つの庭園が登録対象となっています。裏山から流れ出る水を利用した庭園や山崩れで発生した巨岩を利用した庭園など、様々なテーマ、デザインで造られた庭園を1つの敷地内で見ることができます。
画像<漢陽寺庭園>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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