名称関連 | 文化財名称 | オオサンショウウオ |
要録名称 | オオサンショウウオ | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 特別天然記念物 |
指定年月日 | 昭和26年6月9日 (文化財保護委員会告示 第9号) 天然記念物 昭和27年3月29日 (文化財保護委員会告示 第34号) 特別天然記念物 | |
所在地関連 | 所在地 | 山口県ほか7県 |
所有者関連 | 所有者 |
オオサンショウウオ(大山椒魚)は、ハンザキともいい、有尾両棲類のうちで最も大きい種類のものである。
現在この仲間は日本と中国のほかには産せず、中国産のもの(シナハンザキ)は日本産のものの一亜種として取り扱われている。ハコネサンショウウオなど他のサンショウウオの体長が15cm程度であるのに比べて最小40cmあり、1mを越すものも少なからず、1.6mに達したものさえある。
日本では、北九州、山陰、山陽、近畿一帯から岐阜県あたりまで分布し、山間部の清流の岸に穴を作って生息している。群棲せず、長命である。夜間穴を出てカエル・カニ・小魚などを捕食する。
オオサンショウウオはヨーロッパでは地質時代の動物であって、今は化石として発見されている。しかし、それが東洋では現実に生息していることがわかったのは、幕末の長崎に医者として来朝したシーボルトが三重県鈴鹿山中で得たオオサンショウウオをオランダに持ち帰って学界を驚かせてからである。それ以来日本のオオサンショウウオは「生ける化石」として世界の関心を集めることになった。
土地の開発、特に水力発電その他河川の利用に伴い生息環境はしだいに失われつつある。旧来は主な生息地数か所を天然記念物に指定してあったが、昭和26年にオオサンショウウオそのものを地域を定めず指定して、保護の万全を期している。
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