民謡名称 | ちゅうしんぐら(くどき・ぼんおどりうた) 忠臣蔵(口説・盆踊歌) | 収録時間 |
| 市町村 | 岩国市 | 旧市町村 | 岩国市 | 分類 | 舞踊歌 | 伝承地 | 岩国市六呂師高畑 | 楽器 | | 歌詞 | 十度(とうたび)参りし御庄のしろいにやる花は なんぼーやったらよかろうか 二つめどやら三つ星やらよっぽどぎばって一匁 取らぬ狸(たぬき)の皮算用 算用は合(お)うたが金や足らぬ テンチテレツクテレツク 昔のよっぽど昔 昔昔のその昔 花のお江戸におきまして 忠臣蔵という蔵の地取のその時に 蔵の地取りの真中ほどに 大きなお石が ひょかと出た この石ゃどうでものけねばならんというもので この石ゃ私にくらゆうさ 私がもろのうさ 石の論議のあるところへ がまんの侍がとんできて この石ゃ私にただくろ そんながまんなことはいけません そんなら私が買うよさに 忠臣蔵の蔵の地取りに出た石の事ならば かんぺいさんじゃどでごんす かんぺいさんはいくらかの かんぺいさんは 三十に足るか 足らんで死なしゃんした それでは値段が引せ合わぬ おっと値段をはり上げて 忠臣蔵の蔵の地取りに出た石の事ならば 四十と七八文じゃどで ごんす そんならよかろうというもので こうた石のことならば 担いでのけねばなりませぬ原五右衛門まで引上げた ちから寺岡平衛門 これでは肩先までは 上がりは仙崎弥五郎で 石を一生懸命(め)で担いでみたら ゆらりゆらりとこらさのおかるにゃ上がる テンチテレツナテレツナ こんをこというちゃ文句にゃならぬ ならぬ文句をさておいて これから文句にかかりましょう
(以下略) | 伝承者 | 明治36年(1903年) / 男
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