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民謡概要コンテンツ

民謡名称たうえうた
田植歌
収録時間

市町村岩国市旧市町村岩国市分類作業歌
伝承地岩国市六呂師高畑
楽器
歌詞(1)奥州仙台白石郡与茂作娘のしのぶが
七間四面の矢来を結うて
親の仇を討ったげな

(2)ひるま持ちが通るやら赤いきゃほが見えるのー
風が小棲を吹き上げて
なおもきゃほが見えるのー

(3)きのうまではよい友達今日は殿御をとられた
上の山の青芝が
燃えたつほどに思えども

(4)今日の田の田主さーの
お屋敷がかりを挑むれば
七町五反のお屋敷がかり
お蔵の戸前が七戸前

(5)思う様のお通いなら金(かね)の橋を
架けょーのー金の橋はがんがらめく板の橋を
架けよーのー

(6)苗代の取り草にゃ
何でもよいぞや源十郎
ひづもよいたづもよい
何でもよいぞや源十郎

(7)昼からの若早乙女ゃ
足がちどるもどらんにや
思うさまに誘われて
なおもちーどるもどらいや

(8)日は暮れるゆうくは又
駒はどこへつないだ
尾を越え谷を越え
さがりの松へつないだ

(9)これがあがりのはかどやれ
どんどらどんと打ち上ぎょうや
太鼓の音

(注)
「あいなえをうつ」(苗を一握りずつにして配る)者と早乙女が(5)のように切ってかけ合いでうたう。しまちを植え終るまでには同じうたをくり返さねばならない六呂師の田植歌は(1)のような「外題物」が多かった。(2)は9時ごろうたい、(4)はその日の持主の家が見えるところでうたう。(6)は苗代に入ったときうたう。(8)は日暮れにうたい、(9)はその日のおしまいの田でうたう。
伝承者明治36年(1903年) / 男

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