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2026/03/31 【お知らせ】「学べる!文化財講座」を活用してみませんか?

 山口県では、豊かな伝統や文化財を次世代に確実に継承していくための取組の1つとして、出前講座「学べる!文化財講座」を開催しています。
 本講座は、山口県内の小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校を対象としています。毎年多くの学校からお申し込みいただいている人気の事業で、リピートして利用いただいている学校もいくつかあります(過去5年間の平均:14回/年)。
 当講座は、基本的に座学形式としていますが、題材とする文化財や講座のタイミングによっては、体験型の授業や現地見学を取り入れることも可能です。
 講師は、文化財に関する専門家、博物館の学芸員、各市町の文化財行政主管課に依頼しており、授業内容が地域の文化財と結び付くよう講師と相談しながら、オーダーメイドな講座となるよう調整しています。

≪事例1≫
  ○対 象:防府西高等学校 3年次生
  ○講 師:白井 孝明(萩市総務企画部ジオパーク推進課 ジオパーク専門員)
  ○内 容:天然記念物や萩市のジオサイトの成り立ち、山口県の大地の成り立ちと文化・産業との関わりについて、プレートの動きや火山噴火等の模擬実験を交えながら講義

【お知らせ】「学べる!文化財講座」を活用してみませんか?
【お知らせ】「学べる!文化財講座」を活用してみませんか?

≪事例2≫
  ○対 象:宇部商業高等学校 3年生
  ○講 師:篠田 健二(美祢市教育委員会文化財保護課 主査)
       柴原 竜人(県観光スポーツ文化部文化振興課 文化財専門員)
  ○内 容:秋吉台の成り立ちやその学術的な価値、美祢市の石灰岩と宇部市の産業とのつながりについて、化石(古生物)と関連させながら講義と実習
【お知らせ】「学べる!文化財講座」を活用してみませんか?
【お知らせ】「学べる!文化財講座」を活用してみませんか?

 他にも、近年では以下のようなテーマで講座を実施しています。
  ・江戸時代の萩城下町の人々の暮らしについて
  ・明治日本の産業革命遺産について
  ・校舎の下の遺跡について
  ・秋吉台の地質と化石について
  ・オオサンショウウオの生態について
  ・山口県の文化財について
   ※県内にどのような文化財があるか知りたい場合は、本ホームページの「指定文化財の検索」でご確認ください。
   ※どのような講座内容にするか迷われている場合は、お気軽に電話・メール等でご相談ください

 さて、少し話を変えて、私が本講座で講義したときに感じたことをお話ししようと思います。
 私も年に1、2回講師を務めることがあり、その際に必ず「文化財という言葉を知っていますか?」と尋ねるようにしていますが、子どもたちの反応はあまり芳しくありません。続けて、その地域で有名な文化財を挙げると、反応はありますが、それらが文化財であることや、その歴史や価値について知られていないことが多いです。講義のしがいを感じる一方、「身近にこれほど貴重な文化財があるのに、その価値が知られていないのはもったいない!」とも感じています。
 例えば、美祢市の特別天然記念物である秋吉台について子どもたちに聞くと、「白い岩が多い」、「凸凹した地形」、「景色がきれい」といった印象を持っていることが多いですが、この中で「白い岩」を取り上げると、以下のような歴史や価値が秘められています。
  ・「白い岩」の正体は、約3億4000万年前から約8000万年の時間をかけて堆積してできた「石灰岩」
  ・浅海成の生物礁起源で、炭酸カルシウムの純度が高く、化石が多く産出される
  ・大洋域における約8000万年分の堆積物が連続的に残されており、世界的に見ても貴重
このように掘り下げていくことで、単なる風景の1つであった「白い岩」の見方が変わり、また秋吉台そのものに対する印象も一変するものと思います。次に秋吉台を訪れたとき、自分の目に映る景色はきっと違って見えるでしょうし、そこには新たな気づきが生まれているはずです。
 本講座を通じて、子どもたちが文化財の背景にある歴史や物語を深く理解し、地元の魅力を再発見するきっかけとなれば幸いです。ゆくゆくは、様々な形で文化財と関わり、山口県の貴重な宝を次世代へ繋ぐ担い手の一人となっていただけることを心から願っています。(RS)



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