一般向け 説明 | 8月15日に祖生中村で、8月19日に祖生山田で、8月23日に祖生落合で、それぞれ行われる行事。島田川の中流に隣接する3つの地域で別々に行われるが、「祖生の三本松」と呼ばれている。 昔、疫病が広がり、農耕用の牛や馬が数多く死んだのを機に、その慰霊と除災のために始まったと伝えられている。祖生中村の新宮神社の「産土社諸控早採略記」には、1734年(享保19)に、この行事が行われたという記録があるので、それ以来、伝承されてきているものと考えられる。 高い柱の頂上に、ハギの小枝とキリの葉で編んだ「ハチ(鉢)」と呼ばれる笠を置いて、その上にさした御幣(長旗)をめざして松明を投げ上げて点火し、炎上させて、五穀豊穣や家内安全のための「除災」と点火に競り勝った者には幸運がもたらされるという「年占い」を伴う夏の火祭りとして典型的なものである。 |