一般向け 説明 | 大内氷上古墳は、5世紀頃に、山口市大内御堀の地に築かれた小型の前方後円墳。 大内盆地の首長の墓である墳丘の内部には、後円部中央に竪穴式石室がある。山口盆地 にある朝田墳墓群(国指定の史跡)の小型の前方後円墳に対する大内盆地のものであり、それぞれの地域の首長の墓の中心をなす古墳として重要である。 古くから我が国の中央であった近畿地方で行われた畿内型竪穴式石室を採用しながらも山口地域の箱式石棺のおもかげを残している内部の構造は、古墳時代の地方と中央との関係を考える上で貴重な資料である。 墳丘の全長は約28m。前方部の幅 約14m、高さ 約2.3m。後円部の径 約15m、高さ約2.8m。後円部は削られ石室の南側壁も壊れているが、前方部は元の状態を留めており、全体的には原型をうかがうことができる。 |