一般向け 説明 | エノキはニレ科の落葉高木。このエノキの巨木は、鹿野町中心部から東約6km、、奥畑集落から山深い秘密尾(ひみつお)に向かう町道の近く、錦川の支流金峰川に合流する奥畑川の左岸にある。 根元の周囲6m、目の高さの幹周り4.8m、高さ22mで、県下一の巨木である。根元のすぐ上でニ分し、枝張り約15mに及ぶ。分かれた枝の一本が川に向かうが、この枝は、1984年(昭和59)3月折れた。枝の一部は垂れ下がり、フジ等が巻きついている。推定樹齢600余年、幹には一部空洞があるが、樹勢は旺盛である。木の根元には小さな石がまつられ、この地域で古くから信仰の木として保護されてきたものと思われる。 エノキは本州、四国、九州、朝鮮半島、中国(北部)に分布し、谷あい、斜面、河川沿いや平地に自生する。古来神の宿る木と信じられ、各地に大木が残っている。 |