一般向け 説明 | バクチノキはバラ科サクラ属の常緑高木。バクチノキの巨木は萩市西部、三見吉広の県道三見市線の道路沿いにある。通称「森様」と呼ばれて信仰の対象となっていた。そばにあるほこらには、1755年(宝暦5)の銘があり、この木は当時すでに存在していたものと推定される。根元の周囲2.5m、目の高さの幹周り2.3m、高さ約17m、枝張り東西・南北ともに約18mに及ぶ巨木であり、四季を通じて濃緑の葉を茂らせ、半円形の見事な樹冠を形成している。バクチノキとしては、日本有数の巨木である。 バクチノキの花は径5mm程度で、小さいながら花びらは五枚で、多数の雄しべがある。樹皮は成長するにしたがってうろこのように脱落し、跡は光沢のある黄赤色をなす。台湾、琉球列島、九州、四国から本州南岸に分布しており、この地が日本海側における分布の北限に近い。 |