文化財名称 | しづきやまじんじゃのみどりよしの 志都岐山神社のミドリヨシノ | 指定 | 県指定 |
市町 | 萩市 | 区分 | 記念物 | 時代 |
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一般向け 説明 | ミドリヨシノは園芸的に作出されたサクラであり、ソメイヨシノの変異種だと考えられている。萩城跡(国指定史跡)内、指月公園奥の志都岐山神社の参道、旧明倫館遺構の万歳橋東側にある。この木は、根元の周囲約1.7m、幹は下部から三~四分岐し、主幹は目の高さの幹周り0.8m、高さ約6m。樹勢は旺盛である。萩で活躍した植物学者二階重楼(にかいじゅうろう・1859~1932)が、1922年(大正11)、1929年(昭和4)の二度にわたり、このサクラの標本を東京大学本田正次博士に送って同定を依頼している。本田博士は、これをソメイヨシノの変種と認め、ミドリヨシノ(Prunus yedoensis var. Nikaii Honda)と命名した。学名には二階の名前が入れられ、1929年(昭和4)に送った標本がミドリヨシノの標準標本となっている。 花は代表的なサクラのソメイヨシノに似るが、がくが緑色であることからミドリヨシノと名付けられた。花は純白で、開花期には、遠くから見ると梨の花のように見える。このサクラは、七代藩主が参勤交代の折りにいずこよりか持ち帰えられたとも伝えられるが、萩市以外では見つかっておらず、萩市にのみ存在するサクラとして貴重である。以前は市内の数か所に植えられていたが、現在は本樹のほか市内の江向に一本あるだけである。 |
小学生向け 説明 | ミドリヨシノは代表的なサクラのソメイヨシノに似ていますが、がくが緑色であることからミドリヨシノと名付けられています。花は純白で、開花期に遠くから見ると、なしの花のように見えます。萩城跡(国指定史跡)の指月公園の奥にあります。ミドリヨシノは、萩市にだけに生育しているサクラとして貴重なものです。 |