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文化財の概要コンテンツ

文化財名称ふたおいじまのひぜんまゆみぐんらく
蓋井島のヒゼンマユミ群落
指定県指定
市町下関市区分記念物時代
一般向け
説明
 蓋井島は、下関市吉見港の西方約10kmの沖合、響灘にある面積2.44km2の島。ヒゼンマユミはニシキギ科の常緑小高木で、島の北部に発達する照葉樹林の群落中に広く散在し、大きいものでは幹周りが1.8mに達し、この種としては最大級の成長をとげている。西側斜面の一部には、他に例をみない珍しいヒゼンマユミが優先する群落があり、天然記念物に指定された。
 この木は、1906年(明治39)長崎県で発見されたことからヒゼンマユミ(肥前真弓)と呼ばれる。長崎県諫早市では暖地性常緑樹叢として国の天然記念物に指定されている。マユミが落葉性であるのに対し、常緑で葉が厚く光沢がある。花は黄緑色で四~五月に咲き、果実は黄褐色で、中にオレンジ色の種子がある。九州、沖縄など暖帯から亜熱帯に分布し、やや日当たりのよい山野に自生している。蓋井島のヒゼンマユミは福岡県沖ノ島などとともに分布の北限線上にあり、植物地理学的にも価値がたかい。
 なお、蓋井島で発見されたのは1952(昭和27)であるが、地元ではオクマユミの名称で昔から存在が知られていた。
小学生向け
説明
 蓋井島は、響灘(ひびきなだ)にある島です。ヒゼンマユミは常緑小高木(一年じゅう緑の葉をつけている背の少し高い木)で、島の北がわにある林の中のあちこちにあり、大きいものは幹周りが1.8mに達します。西がわの一部には、ヒゼンマユミがたくさん生育している場所があり、そこが天然記念物に指定されています。この木は、1906年に長崎県で発見されたことからヒゼンマユミ(肥前真弓)と呼ばれています。ヒゼンマユミは南方系の植物で、蓋井島が分布の北限です。
 蓋井島で発見されたのは1952年ですが、地元では古くからオクマユミという名で知られていました。
画像<蓋井島のヒゼンマユミ群落>縮小画像(オリジナル画像表示リンク)

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