一般向け 説明 | 萩市西北隅の指月山(しづきやま)に位置する萩城は、関ヶ原の戦いの後、防長両国に移封された毛利輝元が築いた城。1604年(慶長9)に築城が開始され1608年(慶長13)に完成した。以後、1863年(文久3)に藩主毛利敬親が藩庁を山口に移すまでの間、萩城は萩藩領内の政治的な中心地となった。 かつて指月山山頂には要害が構えられ、その山麓の本丸部分には5層の天守閣のほか、藩主の居館、諸役所の建物が建ち並んでいた。本丸・二の丸・三の丸は内堀・中堀で区切られ、上級家臣の邸宅地域であった三の丸(堀内地区)はさらに外堀で城下町と隔てられていた。現在、城の建物は全く失われているが、当時の規模は留めており、城郭史上重要な遺跡である。 |