文化財名称 | あやらぎごうだいちいせきしゅつどのじんめんどせいひん 綾羅木郷台地遺跡出土の人面土製品 | 指定 | 県指定 |
市町 | 山口市 | 区分 | 有形文化財 | 時代 | 弥生時代 |
一般向け 説明 | 綾羅木郷台地は下関市綾羅木にある。 本遺物は、断面が台形(袋状)の貯蔵用竪穴の一つから発見された弥生時代前期(紀元前3~紀元前2世紀)の人面土製品である。ていねいに仕上げた高さ8.7㎝、直径4.1㎝の棒状の本体の上部に人頭と人面を表現している。顔は粘土を貼り付けているため、面を付けた様に浮き上がり、鼻とほほが高くあごが突き出てきわめて写実的である。具体的な使用方法は不明であるが、農耕儀礼の祭器であった可能性が強い。 弥生人の表現した絵画・彫刻資料としては、わが国最古のものである。 |
小学生向け 説明 | 綾羅木郷台地は、下関市綾羅木の丘にあります。この遺物は、断面が台形の食料貯蔵用の穴の一つから発見された土の人のおめんです。ていねいにしあげた高さ8.7㎝、直径4.1㎝の棒の上に、人の頭と顔の面をあらわしています。顔は粘土をはりつけているため、面をつけた様に浮き上がり、鼻とほほが高く、あごがつき出ています。顔には、いれずみの模様があります。農業のおまつりに使ったものと考えられます。 今から約2200年前の弥生時代に作られたものです。弥生人のあらわした絵や彫刻の資料としては、わが国で最も古いものです。 |