一般向け 説明 | 本書は、15世紀初期、中国・明代に彫られた版木をもとに、17世紀後半の中国・清代の補刻により印刷された一切経(大蔵経ともいい、仏教聖典の総称)である。一枚の紙の大きさは、たて32㎝、よこ58㎝で五つに折られている。明版一切経では、日本で最古の例であるが、本書が日本に輸入された時期および本寺に収蔵されたいきさつは不明である。 八角輪蔵は、寺の経蔵の中にあり八角形の回転可能な経典の収納棚で、内部に多数の小型引出がある。八角形の一辺は91㎝ある。本書は経蔵の中の本棚と八角輪蔵に収納されている。 快友寺は、長府藩の重臣桂広繁の所領(菊川町吉賀)にあった邸宅に没後建てられた寺で、桂家の菩提寺である。 |